こんにちは!ごっつぉLIFE編集部です。
おでかけをすると
「その土地でしか味わえないおいしいものを食べたい」
と思うものですよね。
「ごっつぉLIFEグルメ」では、
各エリアでご登場いただいた皆さんから
地元の熱愛グルメをご紹介いただきます。
知る人ぞ知る名店から、注目の新店まで
ジャンルもさまざま。
そこに暮らす人だからこそ知っている、本当においしいお店が登場します。
第7回目となる今回は
「アイヅピーナツマート」を運営する、APJ株式会社の松﨑さんからご紹介いただいた
喜多方市の「山都そば処 萬長」さんです。
私がおすすめします!
目次
- 1 | 歴史ある〈山都そば〉
- 2 | シーンを問わず利用したい店内
- 3 | 山都そば処 萬長のメニュー
- 4 | 追求の末にたどり着いた、自慢のそばとつゆ
- 5 | 「山都そばセット」を注文
- 6 | また会いたい!店主ご家族の温かいお人柄
- 7 | 山都そば処 萬長の詳細
- 8 | 他のおすすめグルメを見る
歴史ある〈山都そば〉
会津若松市、喜多方市をはじめ、2市11町4村で構成される会津エリア。
会津のシンボルである鶴ヶ城、日本で4番目に大きな湖・猪苗代湖など、歴史の息吹を感じられる街並みと美しい自然で人々を魅了します。
ごっつぉLIFE編集部がやってきたのは、喜多方市山都町。
この町では、1970年代から脈々と受け継がれてきた〈山都そば〉 が有名です。
色の濃い田舎そばとは異なり、白っぽく透き通った色合いと独特の歯応えが特長の山都そば。
町の至るところでそば店を発見しました!
JR山都駅から車で2分ほどの場所にある「山都そば伝承館」の前には、山都そばの店名を集約した看板までありました。
その昔、飯豊山から流れる清水を使用した茶屋があり、そこでそばを提供していたことが山都そばの発祥と言われています。
1970年代から〈そばの里〉として栄え、会津の観光資源として親しまれてきました。
飯豊連峰の麓にある山都町宮古地区では、標高400mの寒暖差が大きな風土で良質な玄そば (そばの実)が育つそうです。
地元で栽培された玄そばを雪室(冷蔵貯蔵施設)で熟成させた「雪室そば」や、一年で最も寒さが厳しい大寒に渓流や寒風にさらす「寒晒(かんざら)しそば」も、季節限定で味わえる山都町の名物。
より熟成されて香りと喉越しが良くなる「雪室そば」は例年8〜9月、寒さにさらすことで甘みと風味が増す「寒晒しそば」は2〜3月になると町中にのぼりが出て、〈そばの里・山都町〉を盛り上げます。
シーンを問わず利用したい店内
「山都そば処 萬長」が営業しているのは、喜多方市山都町の中心街「みちくさ通り」。
店の裏手に広い駐車場があるので、車で向かっても安心です。
店内に入ると、カウンター席とテーブル席。
入って右手に、APJ松﨑さんもよく利用すると言っていた座敷席がありました。
そば茶が常備されているのも、そば好きにはたまりません。
「新潟から来てくださって、ありがとうございます!」と出迎えてくれたのは、「新潟の淡麗辛口な日本酒が大好き!」という店主の田代衞(まもる)さんと、奥さまの則子さん、6代目の哲(さとし)さん。
とても温かくて居心地のいい空間は、ついつい長居をしてしまいそう。
お店のこだわりについて、たくさん教えていただきました。
会津の地酒を片手に電車旅というのも楽しそうです。
山都そば処 萬長のメニュー
店内を見渡すと、卓上だけでなくそこかしこにメニューが貼られていました。
会津らしい「にしんそば」もあれば、11月から提供が始まったばかりの「鴨南蛮」も目を引きます。
卓上メニューには、意外にも定食メニューがたくさん!
店主自ら打つそばと定番の定食メニューから選べる、幅広い料理が特徴です。
こちらも食べてみたい!
追求の末にたどり着いた、自慢のそばとつゆ
昔は定食屋として営業していた両親の店を「山都そば処 萬長」として引き継いだ、5代目の田代衞さん。
初代が創業したのは1868(明治元)年頃というからすごい!
「何といっても玄そばの質にこだわっています。
うちではそば粉の製粉方法は金臼挽きと石臼挽きを敢えて混ぜているところも珍しいかもしれませんね。
一般的には石臼挽きが中心だと思いますが、金臼挽きを入れることで香りばかりでなく、喉越しが良くなりますから、他のお店とは全然違いますよ」
「山都そば処 萬長」で提供されるそばは、山都そばの歴史を踏襲したものとは少し異なり、田代さんが本当においしいと思ったレシピを反映していました。
田代さんがおいしさを追求してたどり着いた、金臼挽きと石臼挽きを5:5で配合した至極のそば。
香り高く、喉越しのいいそばのおいしさを引き立てるのが、極上のつゆです。
20代後半から30代前半にかけて、東京都内で営業する京料理店で働いていた経験を持つ田代さん。
山都そばのつゆでは昆布を使うことは珍しいようですが、田代さんが作るそばつゆには、京料理の経験で培われた出汁の知恵、乾物が豊富に使用されます。
「うちでつくるそばつゆは、そばのおいしさを活かすためのもの。
昆布と干しシイタケを使うのは、この辺りではうちだけなんじゃないかな。
でも、乾物をしっかり使うからといって関西風ではない。
関東風、関西風、どちらの味わいにも影響されず、自分で何度も作っておいしいと納得できたものをご用意しています」
昆布や干しシイタケの深いコクとうま味が印象的な萬長のそばつゆ。
田代さんオリジナルレシピもすごいけれど、使用する食材もとにかく贅沢なんです。
昆布や干しシイタケに加え、2年ものの本枯節(ほんかれぶし)を香りのいい厚削りで使用。
しょうゆ、砂糖、みりんを合わせてつくる本返しは、火入れをして寝かせるのに2週間。
こんなにも手間暇かけてつくられたそばが、ランチでとってもリーズナブルに味わえるから驚きです。
「山都そばセット」を注文
APJ松﨑さんが必ずと言っていいほど注文しているというメニューがこちら。
山都そばセット(1,630円)
ミニ天丼、お通し、お新香、味噌汁付きです。
ミニ天丼の具材はエビ、ナス、マイタケの3つが定番。
これだけでもなかなか食べ応えがあります。
主役のそばは、一番粉から作られる上質な「御前そば」と「挽きぐるみ」のそば粉をブレンドした、きれいな薄茶色。
食べた時の歯切れと弾力の良さがとても印象的でした。
つゆがとってもおいしくて、そば湯を加えながら最後の一滴まで味わいたくなるはずです。
また会いたい!店主ご家族の温かいお人柄
普段から家族3人で店を切り盛りしている「山都そば処 萬長」。
そば打ち、そばつゆ作り、その他の料理に至っても、店主の田代さんだけでなく、家族全員が全ての料理を作れるようにしているそうです。
ちなみに、看板料理はもちろんそばですが、辛みの利いたカツカレーも地元の皆さんの間で人気の様子。
「子どもには食べさせられないくらい辛みが強いので、注文時はご注意を!」と田代さんが笑顔で教えてくれました。
豪快に笑う田代さんと、後ろでしっかりサポートする則子さん、哲さん。
終始家族のチーム力の高さを感じました。
お店を支えるご家族との会話も、旅の思い出になりそうです。
もちもちの生地がたまらないそば揚げまんじゅうは、手土産にも丁度いいですよ。
帰り際、店主の田代さんが山都町の見どころも教えてくれました。
「夏にはライトアップもされる一の戸橋梁(いちのときょうりょう)もぜひ見てみてください。
SLも走る人気スポットです。
四季折々の景観があっておすすめですよ」
少し移動してみると、お店から車ですぐの場所にありました!
電車が通る時間を狙って行くとさらにいい写真が撮れそうです。
全国各地からお客さんが訪れる「山都そば処 萬長」。
ぜひ皆さんも、身近な名店へ足を運んでみてください。
どの季節に訪れても、美しい景観とおいしいそばが出迎えてくれますよ。
山都そば処 萬長(やまとそばどころ まんちょう)
店名 | 山都そば処 萬長(やまとそばどころ まんちょう) |
---|---|
住所 | 福島県喜多方市山都町字木曽498-1 |
地図 | |
アクセス | 磐越自動車道会津若松ICから車で約30分。JR山都駅から徒歩約10分。 |
営業時間 | 11:00~14:00、17:00~19:00 ※夜は不定休のため、来店前に要確認。 |
定休日 | 火曜 |
電話番号 | 0241-38-2231 |
HP | http://mantyo.jp/index.html |
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おすすめポイント
プライベートでも行きますし、 お客さまが会津にいらっしゃった時にもよくお連れしています。
喜多方はラーメンで有名な地域ですが、喜多方市山都町のそばもぜひ食べてみてください。
僕のおすすめは、ざるそばとミニ天丼の両方を味わえる「山都そばセット」。
萬長さんは山都町の入り口にある店で、メニューがとにかく豊富!
お客さまをご案内すると、幅広いラインナップから好きな料理を選んでいただけるので助かっています。
ミニ丼は、天丼の他にうな丼、ソースかつ丼から選べます。
一通り食べましたが、個人的なミニ丼No.1はやっぱり天丼。
店内には座敷席もあるので、大人数で訪れてもOK!
仕事に、プライベートに、シーンを問わず利用できるお店です。