「ごっつぉLIFEグルメ」では、各エリアでご登場いただいた皆さんから地元の熱愛グルメをご紹介いただきます。
今回はShow by JAWS(ショーバイジョーズ)の岡部健太郎さんからご紹介いただいた
佐渡市にある「四季彩 味よし(しきさい あじよし)」さんです。
私がおすすめします!
両津エリアで和食が評判のお店
岡部さんに教えていただいた「四季彩 味よし」があるのは、佐渡汽船両津港から車で5分ほどの場所にある佐渡市梅津地区。
車で行く場合は、両津港を出て佐渡一周線をひたすら北へと向かいましょう。両津の商店街、エーコープ佐渡加茂店も過ぎて、白山神社の鳥居前の信号を右折すると、お店の前に到着です!
駐車場はお店の前に3台分、左手に30mほど先に第2駐車場があり、こちらも3台分駐車できます。
店先には漁業用と思われるガラス製の浮き玉が飾られています。
「魚にこだわっているお店」というのが、伝わってきますねぇ!
さっそく、お店の中にお邪魔してみましょう。
入って右手には小上がり、左手にはL字のカウンター席があり、席数は26席ほど。
岡部さんから聞いた話では、観光客だけでなく、地元の常連客が足繁く通うお店なのだとか。
私の周りの佐渡出身者は、ほぼ全員が魚のおいしさに「かなり厳しい」のですが、そんな佐渡の地元の皆さんお墨付きのお店と聞けば……期待が高まってしまいます!
人気の「よくばり定食」から丼・御膳・一品料理まで充実のメニュー!
佐渡の旬の食材を使った、さまざまなメニューを提供しているという「四季彩 味よし」。
「定食から丼物、一品料理や刺身もあり、昼も夜も楽しめますよ」と岡部さんが言っていた通り、ランチメニューは海鮮丼やまぐろ丼、刺身や焼魚の定食、そば・うどんがそろい、夜のメニューでは、揚げ物や焼き物などが付く豪華な御膳、単品の刺身やぶりかま焼きなどの一品料理もメニューを飾るそうです。
ホワイトボードに書かれたメニュー、テーブルに置かれたお品書きを見ていると……あぁ〜目移りしてしまいます。うーん、これは夜もお邪魔したくなってしまいます(笑)。
ですが今回は、あれこれ食べてみたいという底なしの食欲をグッと堪えて、岡部さんの一押し「よくばり定食」を注文しました!
こちらは、その日の焼き魚、揚げ物、刺身、煮魚の4種類のメニューの中から、好きな2種類を選べるという定食。
岡部さんは「僕は毎回刺身と、もう一つはその日の魚を見て決めています」とのことでしたので、私も直感で揚げ物の「ふぐフライ」をチョイス!
ご覧ください、このボリューム。
ご飯にお味噌汁、刺身に揚げ物、小鉢も付いて1,800円です。
ちなみにこの日、煮魚は赤かれい煮、焼き魚はサバの塩焼きでした。
焼き魚、揚げ物、刺身、煮魚は、その時々の旬の魚を使っているので、いつ行っても違った味わいが楽しめそうですね!
さて、実食です。
ブリの刺身は肉と見間違えるほど分厚く切られていて、ほどよく脂が乗ったとろけるような食感と味がたまりません。美味!
ふぐのフライは佐渡産のまふぐで、あっさりとした風味が実に上品です。
ふぐ=とらふぐを思い浮かべがちでしたが……\まふぐ、おいしい〜!!/
この日の小鉢はタケノコの煮物ときんぴらゴボウといずれも手作り、ご飯は甘みがある佐渡産コシヒカリを使用と、メイン以外にもこだわりたっぷり。
他にも、旬の魚のフライをサンドした「フィッシュバーガー」や、ふぐのフライをタレカツ風に仕上げた「ふぐタレカツ」、「手作りシュークリーム」と、気になるメニューが目白押しでした!
魚を知り尽くした店主ならではのこだわりを聞く!
旬の魚を味わい尽くして大満足!
佐渡で食べる魚は、やっぱりおいしいな〜と改めて実感しました。
ですが、そのおいしさは魚そのものだけでなく、料理人の腕にもかかっているのです。
うまい魚の全てを知る店主 多田好正(ただ よしまさ)さんにも、お店のこと、佐渡の魚に関することなどなど、お話をお聞きしました。
「私はもともと佐渡の漁師の家に生まれ育ちました。若い頃は実家の網元を継ぐのは嫌でね(笑)。それで目指したのが、料理の道だったんです」と多田さんは懐かしそうに振り返ります。
高校卒業後、多田さんは京都の老舗料理店で修業し、約10年間、京都で料理の基礎を学びました。京料理特有の繊細な味付けや、盛り付けの美しさに感銘を受けたそうです。
京都での修業を終えた後、多田さんは東京の帝国ホテルに勤務。板前としての腕を磨きつつ、食材の仕入れ方法など、料理人に必要な知識も学び、佐渡に帰ってきたのが約25年前。
佐渡に戻ってからは家業の網元を継ぎ、内海府漁業生産組合で組合長を務めるなど、佐渡の漁業に貢献されてきました。
「四季彩 味よし」のオープンは2022年。「佐渡は魚種がとにかく豊富で、季節によって様々な味わいが楽しめるのが魅力でしょう。地元の食材の良さを活かした料理を提供できたらと、網元直送の魚をウリにした和食のお店を開いたんです」と多田さん。
佐渡の魚のおいしさは、漁師の技術力の高さも欠かせないものだと多田さんは語ります。「魚の締め方、血抜き一つで、味も鮮度も左右されますから、水揚げ後に漁師が1匹1匹しっかりと処理を行うことで魚の鮮度が保たれるんです」。
多田さんはこうした技術を若い漁師に伝える取り組みにも力を入れています。
それにしても佐渡って魚の宝庫です。
多田さん、一番魚がおいしくいただける時期はありますか?
「うちのお店だったら、ぜひ冬に寒ブリを味わいに来ていただきたいですね。脂の乗った絶好の状態のブリが水揚げされる12月~1月頃になると、“吊るし熟成寒ブリ”と呼ばれる熟成ブリを手がけるんです。
水揚げ直後に船上で神経締めしたブリを専用の冷蔵庫で1週間ほど寝かせて、旨味を引き出すというやり方です。この寒ブリを食べるとね、他のものが食べられなくなっちゃうって皆さん仰られますね」。
吊るし熟成寒ブリ!初めて聞きました。
これはもう「四季彩 味よし」でしか食べられない、多田さんならではの幻の逸品だとか。
佐渡はいつ行っても楽しい島ですが、冬の荒波を乗り越え、多田さんの熟成寒ブリを食べに行くのも一興……!船がものすごく揺れたって、これはいただきに行かねば…!
「高級食材を使うことだけが、良い料理の条件ではないのです」と多田さん。
多田さんの経験と情熱が詰まった料理の数々と、佐渡の食材のポテンシャルを最大限に引き出した絶品・魚料理をぜひ味わいにお出かけください!
四季彩 味よし(しきさい あじよし)
店名 | 四季彩 味よし(しきさい あじよし) |
---|---|
住所 | 佐渡市梅津2108-1 |
地図 | |
アクセス | 佐渡汽船両津港から車で5分 |
営業時間 | ランチ11:30〜14:00 ディナー17:30 ~ 21:00 ※日曜日はディナーはなし |
定休日 | 月曜 |
電話番号 | 090-3333-1760 |
HP | https://www.shikisai-ajiyoshi.com/ |
SNS | Instagram: https://www.shikisai-ajiyoshi.com/ |
備考 | 【参考情報】 ・Show by JAWS https://gozzo-line.com/sado/8175/ |
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おすすめポイント
その一つが、両津にある「四季彩 味よし」さん。ご主人の多田(ただ)さんは佐渡の海をよく知る漁師であり、佐渡の旬の魚をさまざまな料理で楽しませてくれる生粋の料理人です。
私の一押しは「よくばり定食」ですね。焼き魚、揚げ物、刺身、煮魚の4種類から2種類を選べる定食で、その日の気分で「どれにしようかな?」と選ぶのがまた楽しくて。観光客だけでなく、地元の方々にも長年愛されている味を、ぜひ一度味わってみてください!