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【天ぷら はせ川】季節の魚介や野菜の天ぷらで“旬”を味わう。油と食材が決め手の江戸前天ぷらのお店
にいがた

【天ぷら はせ川】季節の魚介や野菜の天ぷらで“旬”を味わう。油と食材が決め手の江戸前天ぷらのお店

こんにちは!ごっつぉLIFE編集部です。

おでかけをすると
「その土地でしか味わえないおいしいものを食べたい」
と思うものですよね。

「ごっつぉLIFEグルメ」では、
各エリアでご登場いただいた皆さんから
地元の熱愛グルメをご紹介いただきます。

知る人ぞ知る名店から、注目の新店まで
ジャンルもさまざま。
そこに暮らす人だからこそ知っている、本当においしいお店が登場します。

第10回目となる今回は
Restaurant ISOの磯部冬人さんからご紹介いただいた
新潟市中央区にある「天ぷら はせ川」さんです。

私がおすすめします!

磯部 冬人さん

新潟市

Restaurant ISO

磯部 冬人さん

磯部さんの記事はこちら

おすすめポイント

「天ぷら はせ川」さんは、新潟市の万代にある天ぷら専門店です。
店主の長谷川さんとは、お客さまを通じて知り合い、
料理人の集まりなどで、顔を合わせる機会が多いですね。

長谷川さんは天ぷら、私はフランス料理と、
ジャンルは異なりますが、料理という共通点があります。
長谷川さんの料理に関する考え方をお聞きすると、
自分にはない発想であることも多く、刺激を受けています。

私のおすすめは、お昼に提供されている「天丼」です。
お店でいただいた天ぷらは、旬の食材をごま油で揚げた
上品な味わいが印象に残っています。
カウンター席に座って、目の前で長谷川さんが天ぷらを
揚げる様子を眺めながら、味わってみてください!

大通りから離れた、隠れ家的天ぷら専門店

新潟駅の万代口を背に、東大通りを萬代橋方面に向かって10分ほど歩きます。
目の前に「APAホテル&リゾート」がそびえ立つ交差点を右に曲がり、「らーめん二郎」を過ぎたら、万代町通りの商店街には向かわず、左側の小路に入っていくと……

ありました、こちらが「天ぷら はせ川」です。
お隣にはホルモン・焼肉屋さんがあります。

この辺一帯は、「沼垂新天地」との名前でも呼ばれているのだとか。
「駅前楽天地」は何度も行ったことがありますが、「沼垂新天地」は知らなかったなぁ……。皆さん、ご存知でしたか?

さて、お店は古民家を改装したと思しき外観。
その様子から「隠れた名店」の雰囲気が伝わってきますねぇ。

Restaurant ISOの磯部冬人さんのおすすめは、ランチタイム限定の「天丼」。
揚げたての天ぷらが乗った天丼を求めて、お店にお邪魔してきました!

ごっつぉ編集部
駐車場はないため、近隣のコインパーキングを利用しましょう

カウンター席で丁寧な仕事ぶりに見惚れる

ガラガラ〜と引き戸を開けて、お店にお邪魔します。
店内はL字型のカウンター席の8席。

それぞれの席からは、厨房が見える造りになっています。
天ぷらは油をたくさん使うので、厨房回りが汚れてしまうのでは……と思いきや。
どこもかしこも掃除が行き届いていて、店内は清潔感が漂っています。
お店が常に綺麗な状態に保たれているって、とっても大事なことですよね!
(常に家の中が散らかっている私が言えたことじゃありませんが……)

「いらっしゃいませ〜。どうぞ、こちらにお掛けください」と優しい笑顔の店主・長谷川敬児さんに出迎えていただきました。

こちらにお店を構えた経緯をお聞きすると、「もう少し新潟駅に近いところや古町周辺も考えたんですが、大通りからちょっと外れた場所で、天ぷら専門のお店をやってみたかったんですよね。それに、この場所のひっそりした雰囲気が気に入りました(笑)。」と長谷川さん。

新潟の老舗料亭「行形亭」や東京「天ぷら畑中」で経験を積み、2009年9月26日にご自身のお店をオープンしました。
料理の道に進み、天ぷらを専門として25年以上の経験を積んできた長谷川さんですが、厨房で黙々と作業する姿は職人そのもの。
メガネをキラリと光らせた真剣な表情、食材に衣を付けていく手さばき、天ぷらを手際良く揚げていく様子に、思わず見入ってしまいます!

ごっつぉ編集部
カウンター席はどの場所からも、天ぷらを揚げている様子を見ることができますよ。

昼は天丼オンリー、夜はコース料理と一品メニューも

気になるメニューも見てみましょう。

まず、ランチタイムは……「天丼」(1,540円)のみ!
はい、潔いです。

「以前はお昼に天ぷら定食もやっていたんですがね。私の働き方改革というわけで、やめちゃったんです(笑)。今日の天丼はエビをはじめ、穴子、ナス、ブロッコリー、レンコンなんかも入っていますよ」と長谷川さん。

そう、こちらの天丼は食べ応えがあると評判なんです。
平日の昼どきには近隣で働くサラリーマンや女性のお客さんも多いそうですよ。
揚げ物であっても、魚介と野菜とバランスよく食べられるのも嬉しいですよね。

一方で夜のメニューはというと、いろんな食材の名前が書かれていますね!

蛤(はまぐり)など、他では見かけない天ぷらもありますし、ナマコの卵巣である「このこ」は珍味として知られているものです。
「このこ」の天ぷらって、かなり珍しいのではないでしょうか?

他にも、ふきのとうや行者ニンニクなど、春を感じさせるものも。
コース料理で天ぷらをいただくと、馴染みのある食材でも、ひと味もふた味も違った味わいで楽しめそうですね。

ちなみに、夜のコースは椿(5,500円)、榎(7,700円)、柊(11,000円)の3種類のコースがあります(飲み物代は別料金)。

いやぁ、日本酒を飲みながらいただきたいようなメニューばかり。
これは昼だけでなく、夜も訪ねたくなってしまいます……!

ごっつぉ編集部
夜のコース料理の天ぷらは、季節によって変わります。春は山菜もメニューに並びます。

揚げたて&あつあつの天丼を食す!!

厨房では、透き通った金色の油の中で、一つ一つの食材が丁寧に揚げられています。

こちらの油は、夜の営業に合わせて、毎日新しい油に交換して鮮度を保っているそうです。
火の通りづらい野菜類から火の通りやすいもの、そして魚介と順番に揚げていき、野菜には笹川流れの塩をまぶし、大きなエビと穴子には、特製のタレをかけて完成です。

特製タレは醤油と本みりん、砂糖で作るかえしと、天ぷら用として下ろした際に不要になる穴子の骨を一緒に煮込むことで、味わい深く上がるのだとか。

「はい、お待たせいたしました〜」。
長谷川さんが天丼とお味噌汁が入ったお膳を目の前に運んでくださいました。

丼の下にあるご飯が見えないほど、天ぷらがてんこ盛りです。

早速、いただいてみましょう〜。

まず、ブロッコリーや厚切りのレンコン、舞茸、ナスなどの野菜。
食べて驚きましたが、茹でたり炒めたりしていただくより、野菜本来の味が濃厚に仕上がっています!
そして、大きなエビと私が個人的に大好きな穴子。

サクサクとした衣と弾力あるエビの食感と風味が、甘辛い特製タレによく合いますねぇ。
穴子もふっくらとした身の旨みがぎゅっと凝縮されています。

「お昼は周辺で働いているお客さまも、多くいらっしゃいます。天ぷらは揚げるのに時間はかかってしまいますが、ぱっと食べられる手軽さがあるのがいいのかもしれませんね」と長谷川さん。

このボリューム、このおいしさは大満足です!

ごっつぉ編集部
天丼にはお味噌汁と漬物が付きます。お味噌汁も出汁が利いていて美味です!

天ぷらは油が命

他では味わえない、天ぷらの味わいを楽しませてくれる「天ぷら はせ川」さんですが、そのこだわりについて尋ねると「天ぷらはね、揚げ油が大切なんです」との答えが返ってきました。

「東京の修業先でも使っていた関根油店の「玉締め絞りごま油」を使っています。ごま油っていうと一般的なものだと、香りが強いものを想像するでしょう。でも、このごま油はそういった強い香りがなく、素材の味をしっかりと引き立ててくれます。
香り良く、鮮度も良いし、食感も良く仕上がるのも、この油のおかげですね。だからね、ちょっと値段が上っちゃって大変なんだけど、揚げ油はこれ一択なんです」(長谷川さん)。
なるほど。おいしい天ぷらの秘訣は、“油”の質にあるのですね。

天ぷらはシンプルな調理方法だからこそ、ごまかしが利きません。
だからこそ調味料や素材にこだわり、食材そのものの味わいや、天ぷらにすることで引き立つおいしさを追求されているのですね。
天ぷらが出来上がる様子を、じっくりと観察するのも楽しいひとときですよ!
家庭では味わえない天ぷらのおいしさを、ぜひ味わってみてください。

ごっつぉ編集部
夜は地酒や地元産のワインも豊富にそろいます。さまざまな食材の天ぷらとのペアリングも楽しめそうです。

天ぷら はせ川

店名天ぷら はせ川
住所新潟県新潟市中央区万代5-3-22
地図
アクセスJR新潟駅より徒歩10分
営業時間11:30〜14:00、17:30〜22:00
定休日水曜
電話番号025-248-8920
備考【参考情報】
・Restaurant ISO(レストラン イソ)
https://gozzo-line.com/niigata/7633

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