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【椿屋陶芸館 椿茶屋】椿オイルを使った蕎麦が斬新!陶芸と蕎麦で佐渡の恵みを堪能
さど

【椿屋陶芸館 椿茶屋】椿オイルを使った蕎麦が斬新!陶芸と蕎麦で佐渡の恵みを堪能

「ごっつぉLIFEグルメ」では、各エリアでご登場いただいた皆さんから地元の熱愛グルメをご紹介いただきます。
今回はお食事処満るかの加賀米子さん・実穂さん母娘からご紹介いただいた、佐渡市にある「椿屋陶芸館 椿茶屋(つばきやとうげいかん つばきちゃや)」さんです。

私がおすすめします!

加賀米子さん・実穂さん

佐渡市

お食事処満るか

加賀米子さん・実穂さん

加賀さん母娘の記事はこちら

おすすめポイント

佐渡のお蕎麦屋さんはたくさんありますが、私たちは貝塚にある「椿屋陶芸館 椿茶屋」さんがお気に入りです。
「椿屋陶芸館」は佐渡の無名異焼を中心とした窯元や焼き物を紹介している陶芸のアンテナショップで、その一角にお食事処の「椿茶屋」があります。

「椿茶屋」さんに行ったら、佐渡産の蕎麦粉に自家製の椿オイルを練り込んだ、十割蕎麦がおすすめです。同じ飲食業として、いろんな刺激をいただいているお店です。

佐渡の焼き物に触れるアンテナショップに併設

両津港から車を走らせること約20分。佐渡市貝塚にある椿茶屋は、無名異焼など佐渡の焼き物の魅力を伝える椿屋陶芸館に併設されたお食事処です。

椿屋陶芸館では、人間国宝である三浦小平二氏、伊藤赤水氏の作品をはじめ、島内の窯元の作品を展示・販売。陶芸の島・佐渡のアンテナショップ的な役割を担っているゆえ、県外からの観光客も多く訪れています。駐車場が広いのはそのためなのですね!

椿屋陶芸館と椿茶屋の両店の店長を務めるのは、佐々木恵里紗(ささきえりさ)さん。
実は、佐々木さんのお父様は島内で「風の窯」を営む陶芸家で、お母様は「御宿 花の木」の女将兼料理人。もとはご両親が営んでいた椿屋陶芸館でしたが、2018年に「椿茶屋」をオープンして食事の提供を始めたところ、意外な相乗効果が生まれたのだとか。

「陶芸館だけでは興味ある人しか立ち寄っていただけなかったのですが、食事に訪れたお客様が料理を待つ間に館内の作品に目を留めてくれるようになりました。『こういう焼き物があるの?』と、地元の方でさえ知らない窯元さんの作品を知っていただくきっかけにもなりました」と佐々木さん。

実際に店内にはさまざまな窯元の焼き物が展示され、私も一つ一つ見入ってしまうほど。

お店の入り口を入って左手には販売コーナーもあり、気に入った焼き物は購入できるのも嬉しいですね。

佐渡産蕎麦にあご出汁のつゆで佐渡づくし!

陶芸も気になりますが、料理も気になります!加賀さんがおすすめしてくれた椿茶屋の蕎麦は全て、椿オイルを練り込んだ十割蕎麦で提供されています。

こちらは「自家製蕎麦」(880円)

「十割蕎麦は、佐渡産の蕎麦の実を石臼で丁寧に挽いて、仕上げに自家製の椿オイルを練り込んでいます。一般的に、十割蕎麦は小麦粉などのつなぎを使っていないため、蕎麦粉の質や加水の具合に気を配って、丁寧に蕎麦を打たないと切れやすいと言われています。ですが、椿オイルを練り込むことで、ある程度の蕎麦の長さを保つことができるんです」と佐々木さん。

椿オイル自体はクセがないため、蕎麦本来の風味を損なうことなく、つるりとした喉越しと程よい弾力をプラスしてくれるのだとか。なるほど〜椿オイルを練り込んだお蕎麦とは、初めて聞きました!まさに、ここでしかいただけないお蕎麦というわけですね。

蕎麦つゆは、あご出汁で取った香り高いつゆです。あご出汁の香りが、蕎麦の風味をより一層引き立て、食欲をそそります!

椿茶屋のメニューは、まだまだあります。
今回、佐々木さんからおすすめしてもらった「ながも蕎麦」に「花の木蕎麦」も、人気の商品です。

通年人気の「ながも蕎麦」(1,100円)

「ながも蕎麦」の「ながも」とは、佐渡で採れる海藻・アカモクの地域名。こちらは、ながものシャキシャキとした食感が楽しい一杯です。
「ながもなどの海藻は、旬の時期には一段とシャキシャキとした食感をお楽しみいただけますよ」と佐々木さん。

佐々木さんのお母様が営む「御宿 花の木」でも提供している「花の木蕎麦」(1,100円)

また「花の木蕎麦」は、佐々木さんのお母様が切り盛りする「御宿 花の木」で提供していたものです。より手軽に楽しめるようにとメニューに加わったのだとか。
「花の木蕎麦」は素揚げしたなすと小女子(こうなご)、大葉やみょうがを添えた、さっぱりとしたお蕎麦です。こちらも絶品!

「季節によってメニューが少し変わることもありますが、あえていつも同じものではなく、その時にあるものでおいしいものを使っていくことを意識しています」と佐々木さん。
他にも蕎麦とご飯、小鉢がセットになった「蕎麦御膳」やミニ丼セット、うどんのメニューも用意されています。

椿茶屋の“椿”の由来とは?

ところで……なぜ、椿茶屋の十割蕎麦には椿オイルが練り込まれているのか、気になりますよね!?

佐々木さんにお話を聞いてみると、この椿オイルは佐々木さんのお母様が15年もの歳月をかけて完成させたものなのだとか。ご両親が体調を崩した佐々木さんの祖父のために「体に優しい油」を探し求めたことが、椿オイルづくりのきっかけにつながったのだそうです。

「佐渡は江戸時代に佐渡奉行所が奨励したことで、椿油の全国トップクラスの生産地でした。しかし、戦後に他の安価な油に押されて衰退した歴史があり、この歴史を知った私の母が、もう一度佐渡の椿で油を作ろうと、地元の人々に椿の種の買い取りを呼びかけて、椿オイル製造の挑戦が始まったと聞いています」

そうして生まれたのが、この「椿オイルSADO」です。

椿オイルSADOは5g 650円、20g 2,052円、65g 4,860円

「椿オイルSADO」の製造で最もこだわっているというのが「コールドプレス製法」。
熱を加えず、低温でじっくりと時間をかけて油を絞るこの製法は、油の量が少なくなるというデメリットがありますが、酸化が進まず、椿油本来の香りや成分がそのまま残るという利点があります。
「匂いがなく、サラッとしている。本当に油自体が主張しない油なので、お料理にも使いやすいオイルに仕上がります」と、佐々木さんはコールドプレス製法の特徴を語ってくれました。

※ご提供画像

種の選別も徹底しており、一つひとつ目で見て、穴が開いているものはすべて取り除くという手間をかけているため、1kgの種から200mlの椿オイルが取れるか取れないかという具合!大変な手間と時間をかけて作られる、非常に貴重なオイルということがよ〜〜く分かりますよね。

「佐渡の椿は、寒い時期があることで木が低く育ち、実がぎゅっと詰まるのだそうです。食用としてサラダや焼き魚にかけるのはもちろん、美容や食事に取り入れるなど多目的に活用できます」と佐々木さん。

ちなみに、佐々木さんのおすすめは、就寝前に白湯に数滴垂らして飲むことだとか。ご自身も実践しているそうで「こうやって飲んでいるおかげか、ほとんど風邪はひかないんですよね。もちろん個人差はあると思いますが」とのこと。

私も一つ購入してみましたが、髪の毛の毛先に付けてみたり、肌の乾燥が気になる箇所に塗ったりと、いろいろ使えるオイルだなぁと実感しています。

さて、年内にはお店で相川の窯元「永柳陶房」の作品展が開催されるそうです。今年も間もなく開催されますので、おいしいお蕎麦、椿オイルSADOと共にお見逃しなく。佐々木さん、ごちそうさまでした!

椿屋陶芸館 椿茶屋

店名椿屋陶芸館 椿茶屋
住所佐渡市貝塚1111-1
地図
アクセス佐渡汽船 両津港より車で約20分
新潟交通佐渡 バス 両津港から「本線」に乗車し、「横谷停留所」で下車後、徒歩約5分
営業時間11:00〜15:00(椿屋陶芸館は10:00〜16:00)
定休日不定休、冬季休業
電話番号0259-63-5555
HPhttps://sado-tsubakiya.com/

※各種情報は原則記事公開時のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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