「ごっつぉLIFEグルメ」では、各エリアでご登場いただいた皆さんから地元の熱愛グルメをご紹介いただきます。
今回は阿部仏壇製作所の吉田香那子さんからご紹介いただいた、新潟市東区にある「Bond…(ぼんど)~みんなの社員食堂~(以下、Bond)」さんです。
私がおすすめします!

倉庫をリノベーションしたおしゃれな空間
新潟市東区の工業団地。Bondは木工・石工や印刷会社、食品加工などの多種多様な小規模工場が密集する団地の一角にあります。

もともとは工務店の倉庫だったというこの建物。この隣で鉄工所を営むオーナーの吉川理恵さんは、この建物との出会いについて教えてくれました。
「大きな倉庫だなぁと普段から思っていたのですが、中を見せていただいたら梁がすごく素敵で。これはちょっと残したいと思ったのが始まりでした」。
更地になる予定だった建物を残してもらい、大胆にリノベーションしたといいます。

店の入り口には、ちょっと変わった仕組みがあります。というのもBondでは、玄関前に掛けられた木札を取って注文するスタイルなのです。「定食」「丼」「カレー」と書かれた木札を手に取り、レジで番号札と引き換えます。

「もともと工務店の倉庫だったので、木材はたくさんあったんです。じゃあメニュー名を札にして、それを持ってきてもらえばわかりやすいねという発想から生まれた注文スタイルです」。
札がなくなればメニューが「終わり」の合図。店の外で確認できるので、時間のない人も無駄足を踏まずに済むという心遣いです。

店内に足を踏み入れると、高い天井と立派な梁が目を引きます。工場の空気感を留めつつも、温かみのある空間が広がっていますね。パーテーションやカウンター、テーブルの脚などは、吉川さんの鉄工場で手がけた鉄製品。この店ならではの工夫が光っています。

他にも、天板に抗菌作用が期待される銅板を使ったテーブル、薪ストーブの熱を効率よく循環させるために斜めに設置された壁、天井を照らす間接照明などなど、リノベーションを手がけた職人たちの知恵やアイデアが息づいています。
ぜひ、店内いろいろな箇所を眺めてみてください!
毎日通っても飽きない、栄養バランスを考えたメニュー
メニューは、「定食」「丼」「カレー」の3種類に絞られています。現在の価格は定食900円、丼800円、カレー600円。
「日常的に使っていただくことが一番大事なので、できるだけ価格を上げずに頑張りたい!それがポリシーですね」と笑顔で話す吉川さん。どれを食べても1000円でお釣りがくるなんて、ありがたいですよね!

メニュー構成にも工夫があります。まず「定食」。こちらは毎日日替わりで、生姜焼きや唐揚げ、肉豆腐など、ご飯と味噌汁に合う家庭料理が登場します。ボリュームはしっかり意識しているそうで、ハンバーグの日は特に人気!早々に札がなくなることもあるそうです。
「最近は中華系メニューが人気なのがわかってきました。やっぱり男性のお客様が多いので、リクエストを聞くと中華系を好む人が多いですね」と吉川さん。そんなわけで野菜炒めや回鍋肉、八宝菜、チンジャオロースなど、中華系の炒め物も登場します。

この日のメインは「肉豆腐」。小鉢もついてボリュームがありつつ、肉や野菜の栄養バランスも良さそうですね。温かいお味噌汁も美味です。
続いて「丼」。こちらは月曜から金曜まで曜日ごとに種類が決まっています。例えば鶏天丼や麻婆丼、ビビンバ丼など、食べ応え十分な丼メニューが人気です。
吉川さんは「丼の種類ってそんなに思い浮かばなくて(笑)」と話しますが、これが常連さんには意外にも好評。「自分が好きなのはこの曜日のあの料理」というリズムが生まれている人もいて、その曜日をめがけてくる人もいるそうです。
そして、看板商品は牛すじカレー!

「オープン前はじゃがいもやにんじんが入った一般的なカレーを考えていたのですが、じゃがいもは意外と手間だし傷みやすいのもあって、難しさを感じていました。その当時のスタッフに牛すじカレーを作るという人がいて、試しに作ってみたらめちゃくちゃおいしくて!これはもうBondのカレーにしようと即決しました」と吉川さん。
圧力鍋で軟らかくした牛すじは、ローストした玉ねぎと合わせ、生姜とニンニクで香り高く仕上げられます。じっくりと煮込んで、手間をかけた特別感のある一品です。
早速いただいてみると、軟らかくほろっとした食感の牛すじの旨みがルーにも溶け込み、なんとも贅沢な味わいです。これが600円だなんて! ありがたいですよね。

「お昼はここでしっかり食べて、夜は軽めにという使い方をしてくださる独身の方もいらっしゃいます。そういうのを聞くと、ついついお母さん目線になって『昼はちゃんといっぱい食べるんだよ』と思っちゃいます(笑)。だから手頃な価格で、バランスよくしっかり食べてほしいと思っています」と吉川さん。
働く人の健康を気遣う、まさに「みんなの社員食堂」ですね!
工業団地の社員食堂として、人と人をつなぐ場所に
家業の鉄工所の仕事を手伝いながら、この食堂を始めた吉川さん。自社で長く働いてきましたが、ご近所の工場や企業がどんな事業をしているのか全くわからなかったといいます。
「町工場も会社もたくさんあるけど、お互いのつながりがなかったんですよね。それに、近くには飲食店がありません。皆さんきっと社内で宅配弁当を取ったり、家からお弁当を持ってきて働いているのだろうなと想像していました。うちの工場で働く皆もそうでしたし、工業団地で働く人たちは、もしかしたらランチ難民になっているんじゃないかと思って」。

思いがけず倉庫だった建物も手に入ることになり、次に吉川さんが考えたのが“場”づくり。「家庭料理ならなんとかできるし、食堂にしたら誰もが来ることができる。近隣の皆さんとつながりたいという思いもありました」と吉川さん。そんな想いから、誰もが利用できる食堂Bondをスタートさせました。店名のBondは、接着剤の「ボンド」から。「人をつなぐ」という意味が込められています。
オープン当初は「誰も来ないのでは」という不安もあったといいます。しかし、ふたを開けてみると、最初から満席になるほどの人気ぶり。「やっぱりみんな困っていたのかな?」と吉川さんは笑います。
オープン以来、想像以上のつながりが生まれました。お客さんは作業服姿で来店することが多く、名札や社名が入っているので自然と会話が生まれます。「あそこの会社で働いていらっしゃるんですね」「どんなお仕事をされているんですか?」そんな会話も弾んでいるそうです。

そんなご縁から生まれたBondオリジナルグッズがまたかわいいのです!!
「普段一人で来てくださるお客さんが、お昼に奥さんと待ち合わせしてご来店くださったり、お子さんの運動会の振替休日に家族で来店してくださった方もいました。あとは、夏休みにお子さんを連れてきたり。そういうのも見るとやっぱり嬉しいです!」と吉川さん。
近隣で働く人も遠くから訪ねてきた人も、誰もが気軽に利用できるBond。地域の外にも人と人をつなぐ「接着剤」的存在として、この場所になくてはならないお店になっています。吉川さん、ごちそうさまでした!

Bond...~みんなの社員食堂~
| 店名 | Bond...~みんなの社員食堂~ |
|---|---|
| 住所 | 新潟市東区津島屋6-109-1 |
| 地図 | |
| アクセス | JR新潟駅から車で約20分 国道113号一日市インターから車で約4分 |
| 営業時間 | 11:00〜14:00 |
| 定休日 | 土曜、日曜、祝日 |
| 電話番号 | 025-272-9464 |
| HP | https://bond-ytk.com/ |
| SNS | Instagram: https://www.instagram.com/bond_by_ytk/ |
※各種情報は原則記事公開時のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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おすすめポイント
2023年春の「東区オープンファクトリー」をきっかけに、オーナーである吉川さんと知り合いました。鉄工所を営みながらお店を切り盛りする吉川さんの温かい人柄と、毎日食べても飽きない家庭料理が魅力のお店です。
Bondさんに行ったら、看板メニューの「牛すじカレー」がおすすめです。ワンコインからスタートしたカレーは、今も600円とリーズナブル。工業団地で働く人たちのランチ難民を救ってくれる、地域になくてはならない存在です。