立石 勇生 (たていし ゆうき)さんの自己紹介
2003年からラジオパーソナリティとして活動中。現在はBSN新潟放送にて、土曜日10時〜15時までの長尺生放送「SUNNY SIDE」を担当。スポーツMCとして、Jリーグ・アルビレックス新潟のさまざまなイベントの司会や試合中継での実況を担当。またBリーグ・新潟アルビレックスBBのアリーナMCも務める。20年前、旅先に選んだ佐渡に魅了され、ラジオでの佐渡PRコーナーの展開や佐渡観光のほか、佐渡ロングライドなどのイベントに参加するツアーを企画・開催。合わせて北雪酒造の日本酒を紹介する番組をきっかけに、北雪酒造の魅力を発信する「北雪メディアサポーター」に就任(2020年7月〜)。現在も佐渡の魅力を様々な角度から発信している。
ある時はラジオパーソナリティ、ある時はスポーツ実況者、ある時は自ら企画した観光ツアーのガイド。今、多彩な才能をさまざま場面で発揮されている立石勇生さん。「大の佐渡好き」としても知られています。今回は佐渡にお詳しい立石さんと一緒に佐渡を巡り、魅力的な方をご紹介いただきました。
移動中はずっと立石さんの取材。まずはなぜ立石さんが「大の佐渡好き」となったのか、そのきっかけ・経緯からお尋ねしました。
佐渡との縁は23歳の夏から
現在40代の立石さん。佐渡との縁は23歳の夏に始まったそうです。
「当時から音楽が好きだったので、友人と一緒にアース・セレブレーションに参加したんです。海外からのアーティスもたくさん参加していて、その生歌・生演奏を、佐渡の大自然の中で堪能する。この会場の雰囲気・熱気が本当に良くて、一気に佐渡に魅了されました。そこからとにかく、佐渡に行きたくなってしまって(笑)。次に見つけたイベントが「佐渡ロングライド」というロードバイクのイベントです。このためにロードバイクを始め、参加しました」
立石さんが自転車・ロードバイクがお好きなのは存じ上げていましたが、まさかそれを始めるきっかけも佐渡だったとは!
「こうやって長年佐渡に関われるとは、この頃には思ってもみなかったけどね」
この23歳の頃、ほぼ同時期にラジオのお仕事も始められた立石さん。その後、ラジオのお仕事を通じて佐渡の観光に携わるようになります。この「佐渡ロングライド」も、立石さんが参加を呼び掛けるツアーが実現。その他にも、自らツアー内容を考案して当日のアテンドまでする、オリジナルの佐渡観光ツアーを数々企画。毎年大盛況なのです。
ラジオのきっかけは趣味のクラブDJから
ちょうど佐渡に魅了され始めた23歳の時、ラジオとの縁も始まっていました。それまではアウトドア系アパレルショップの店員さんだったそうですが、趣味でやっていたクラブDJのつながりから、「FM PORTでラジオやってみない?」との声が掛かったそうです。
「実際にやってみて、あぁ、DJって、レコードを回す方じゃなくて、しゃべる方のDJね!しゃべらなきゃいけないのね!…ってなりました(笑)。正直しゃべるのは得意ではなかったし、そもそもラジオをそんなに聞いていなかったので…」
と立石さん。
…あら、意外。では、どうやって今の「ラジオパーソナリティ立石勇生」は生まれたのでしょうか?
「ラジオを録音して、ラジオパーソナリティさんのしゃべりに合わせて、同じセリフを声を被せるように自分もしゃべって…という訓練を繰り返ししました。最初に担当したFM PORTの番組が半年で打ち切りになってしまったのも悔しくて、絶対にやってやろうと思いましたね」
おぉ…英語習得法の「シャドーイング」と同じ方法。私が12年間聞き続けていた立石さんの流れるような声は、ご自身の地道な努力によって生み出されたものでした。
北雪酒造さんと立石さんをつないだのは、やっぱり「日本酒」
立石さんと言えば、現在、佐渡の酒蔵「北雪酒造」さんの「営業部メディアサポーター」としてもご活躍中。この北雪酒造さんとのご縁は、当時の社長で現会長の羽豆(はず)さんに「日本酒を楽しむ会」で出会ったことだそうです。
「知人に紹介してもらい、ご挨拶をしたところ、“キャラを保ったまま、よく飲むねー!”と、会長がおもしろがってくれたんです。ラジオの仕事をしていることを伝えると、“じゃあ、お酒を飲める番組を一緒にやろうか!”と。でも、お酒の場の話なので、社交辞令のようなものかな…と思うじゃないですか?…違ったんですよね。それをちゃんと覚えていてくださって、後日“はずのみ”という、会長と僕とゲストとが、北雪酒造さんのお酒を飲みながら語らう番組が始まったんです」
これも25歳頃の話。
立石さんと佐渡、立石さんとラジオとの縁は、20代前半に強く手繰り寄せられたんですね。
2020年のFM PORT閉局時も、会長から「これからも何か一緒にやりたいね」と言われ、今の「営業部メディアサポーター」として関わることに。通常の営業マンとは違うアプローチで、北雪酒造のお酒をPRするお仕事をされています。今回はこの北雪酒造さんが2021年から発売された「ほくせつ美水月(みずき)」というお酒を手掛けられた、3人の女性蔵人をご紹介してくださることになりました。
佐渡モヒカンのチョコレート職人!?
立石さんに「佐渡の方をもう1人紹介してください」とお願いしたところ、
「あ、そうだ!北雪酒造さんの近くにチョコレート屋さんがあるんですけど、そこのオーナー兼チョコレート職人さんはどうでしょう?僕が初めて会ったのは2021年の夏で、頭が佐渡の形のモヒカンだったんですよね。ほら…」
と、見せてくださった写真がこちら。
ほんとだ!!頭が佐渡の形になってる!!(笑)
「2021年にオープンしたチョコレート工場とカフェなんです。トレンドに敏感な知人から“佐渡にチョコレート屋ができるらしいよ。行ってみて”と言われたのがきっかけで。とにかくおもしろい方でした。ぜひ!」
ということで、莚(むしろ)カカオクラブの勝田さんという方をご紹介いただくことに。どうやらクラウドファンディングも使いながら、古い建物をリノベーションして立ち上げられたようで、その過程がこちらのnoteに掲載されていました。どうやらアツイ想いを持った、おもしろい方のようです。楽しみです…!
佐渡の人の魅力
「佐渡の人は、一度仲良くなると、とことん付き合ってくれる・助けてくれる人が多いんですよね。“こんなことを考えている”というと“じゃあこうしよう!協力しますよ!”と言ってくれたり、いろいろと教えてくださったり。僕みたいな島外の人間が、佐渡が好きで、佐渡のことを応援しているということに喜んでくださって、とても協力的なんです。そういう佐渡の人の魅力に惹かれて・助けられて、ずっとやってきた気がします」
と、立石さん。
佐渡は離島ですが、昔から交易の要所として栄えてきた歴史があるから、「島外の人」を温かく受け入れる風土があるのかもしれないですね。この後、立石さんと一緒に佐渡を巡る中で、これを実感する場面がいくつもありました。ぜひ続きの「北雪酒造さん(ごっつぉLIFE佐渡市1-2)」「莚カカオクラブさん(ごっつぉLIFE佐渡市1-3)」の記事もお楽しみください。