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旬がいつでも身近にある幸せ 新潟市のおいしい魅力 農業のバトンを次世代につなぐ。

旬がいつでも身近にある幸せ新潟市のおいしい魅力農業のバトンを次世代につなぐ。

にいがたniigata
すずまさ農園

堀ご夫妻の自己紹介

堀将大(ほり まさひろ)さん【新潟市出身】
新潟市西区の旧黒埼町で生まれ育ちました。東京都内でシステムエンジニアとして長年働き、2014年に新潟へUターン移住。以前から興味のあった農家に転職しました。移住後は2年間、地元農家さんのもとで農業を学び、2016年「すずまさ農園」として事業を開始しています。会社員時代からマラソンが趣味だったので、体力には自信があります!

堀美鈴(ほり みすず)さん【広島県広島市出身】
夫とは別の会社でシステムエンジニアをずっとやってきました。結婚後3年は都内で暮らし、新潟移住の準備を進めてきました。農業大国・新潟で「ふたりらしいおもしろい農業をしたい」という想いを持って、いざ新潟へ。移住後は2軒のベテラン農家さんの元で修行。農業のおもしろさを次世代につなぐため、常に新しいことに挑戦するよう心掛けています

「ピカリ産直市場 お冨さん」の冨山さん
ごっつぉLIFE新潟3-1参照)からご紹介いただいたのは、
新潟市西区で「すずまさ農園」を営む堀さんご夫妻。

夏になると畑の前に直売所を出し、
看板商品のトウモロコシを販売していることでも有名です。

(素敵な笑顔に魅了され、ついつい会話が弾みます!)

おふたりとも新潟に移住するまで東京でシステムエンジニアとして働いていたということで、なぜ新潟で、しかも、前職とは180度違う農家になられたのか…気になることばかり!

「尊敬する農家さんの一人」と「ピカリ産直市場 お冨さん」の冨山さんが一目置く堀さんご夫妻にお話を伺いました。

(就農したばかりの頃のおふたり。初めて借りた畑の前で記念撮影。※堀さんご提供写真)

「新潟=農業」というイメージから農家に転身

結婚以前から長い間お付き合いをしていたという将大さんと美鈴さん。

移住前はお互いにビジネスシステムの開発を行うシステムエンジニア。
多忙すぎるあまり、すれ違いの日々が続いていたことから
新潟への移住計画が始まったと言います。

「もともと私が転職を考えていて、
夫も起業を望んでいたので将来のことを真剣に考えるようになりました。

私たちの選択肢は、関東近辺で新しいことを始めるか、
夫の地元である新潟に移住するかの二択。

新潟といえば農業だと思い、池袋で行われていた
就農希望者のためのイベント『新・農業人フェア』に参加しました。

そこで出会った農家さんたちが魅力的だったのと、
お盆に夫の実家に帰省すると食べられるおいしいトマトやキュウリも
農業に興味を持ったきっかけです」(美鈴さん)

会社員として働きながら、週末になると農業体験に参加。
早朝作業や砂まみれになって行う畑仕事から
農家のリアルな大変さを感じつつも、
それ以上に“自分たちが求めていたものが農業にはある”と気付いたそうです。

「サラリーマンの時はシステム開発の一部を自分でやることしかできなくて、
『全体を通して仕事がしたい、何かを作り上げたい』という想いがありました。

栽培・販売・経営まで、全て自分たちで行う農業は
私たちの想いを形にできると思いました」(美鈴さん)

(トウモロコシ畑の作業風景。※堀さんご提供写真)

春カブ、夏のトウモロコシ、秋のカボチャ、冬のニンジン

すずまさ農園では、一年を通してさまざまな野菜が収穫されます。
初夏から夏にかけて旬を迎えるのがトウモロコシとズッキーニです。

「新潟市西区は赤塚地区を中心にスイカの名産地として知られていますが、
うちの畑で夏といえばトウモロコシとズッキーニ。

甘さと柔らかな食感が特長のトウモロコシは特に人気があり、
夏だけ期間限定で畑の前に直売所を出しています。

作っているのは『未来』という品種を中心に
白いトウモロコシやバイカラーのトウモロコシなど。
黄色と白が混ざった『ドルチェドリーム』も好評です」(将大さん)

フルーツのような甘さで多くのファンを持つすずまさ農園のトウモロコシ。
朝採りを気軽に購入できるのは、地元の人にとってうれしいものです。

(粒皮が薄く、ジューシーなスイートコーン。※堀さんご提供写真)

春には美鈴さんが新潟に来て一番感動したという春カブが収穫されます。

(4月中旬から5月中旬にかけて旬を迎える春カブ。※堀さんご提供写真)

「新潟に来て農業を学ぶようになってから『すごいなぁ』と感動したのが春カブでした。
すごく柔らかくて、モチッとした食感。

甘味があって、今まで食べたことのないカブのおいしさでした。
皮も柔らかくそのまま料理できますが
実は、特大サイズを少し厚めに皮をむいて生で食べるのもおすすめです。

柔らかさとフルーティーさが増して、柿のようでおいしいですよ」(美鈴さん)

夏のトウモロコシに、春カブ。
春夏の旬の味覚に心奪われてしまいましたが、個人的に気になっていたのが
すずまさ農園がオリジナルで作るブランドカボチャ
「ikka(イッカ)」と「ikkaプレミアム」です。

(おいしさをギュッと凝縮したikkaプレミアム。※堀さんご提供写真)

2022(令和4)年に開催された野菜・果物とその加工品の品評会
「野菜ソムリエサミット」で見事金賞を受賞した
新潟県が誇るカボチャです。

2020(令和2)年のブランド化に至るまで、多くの葛藤があったと言います。

「ただ売るだけでは売上げが立たなくて。
ちゃんと名前を付けてロゴを作り、ブランド野菜として販売を始めました。

コクがあり、砂糖を使わなくても十分甘いのが ikkaプレミアムの特⻑です。

時期によって、とってもホクホクな食感、
しっとりと芋ようかんのような味わいへと変化します」(美鈴さん)

収穫時は甘味がないカボチャは
収穫後に一定期間置く追熟(ついじゅく)をすることで
でんぷんが糖に変わり甘くなっていくそうです。

でんぷん量が一定以上のものを「ikka」、
特に品質がいいものを「ikkaプレミアム」と名付けて
すずまさ農園では出荷しています。

通常のカボチャは一株から2〜5つ程の実が収穫されていますが
ikkaは一株から取れるのは1つだけ。

ブランド名の由来にもなった一株一果に限定することで
複数の実を付けた時には実現しないほどでんぷん量が増え
ホクホクの実に仕上がります。

通常のカボチャの2〜4倍もの間追熟させるため
どうしても損失が発生してしまうそうです。

それでも、極限まで追熟することで食味の良さにこだわり
最高の甘味になったものだけがikkaブランドの称号を与えられます。

「一玉2,000円〜3,000円で販売しているikkaは
オンラインストアと新潟伊勢丹さんの野菜コーナー、
新潟市東区のナチュレ片山さんのみで販売しています。

販売期間は、例年8月下旬から10月上旬と、12月〜2月の年に2回。

ikkaのおいしさに共感してくれた飲食店さんが
購入される機会が多くなってきたこともうれしいです」(将大さん)

作物の個性を活かした独自の手法で野菜を作るすずまさ農園。
唯一のブランド野菜であるikkaカボチャ。
飲食店、ご家庭でも、ぜひ味わってみてください!

砂丘地の野菜づくり、地域とのつながりも重視

海に面した砂丘地で野菜づくりを行うすずまさ農園。
水はけがいい土壌を活かし、ニンジンやネギなどの
地に潜って成長する野菜を豊富に栽培しています。

「土の中で育つ野菜の多くは、水はけのいい場所を好むので砂丘地が最適。
大根もニンジンも、肌がきれいに育ちます」(将大さん)

(取材でお邪魔した際に出荷されていたきれいなニンジン。)

すずまさ農園の取り組みは、野菜づくりだけではありません。

同市の子ども食堂へ野菜を提供したり、
デイサービスと連携して袋のシール貼りを行っていたり。

新潟市内のスーパーやホテル、食品製造業などで発生した
食品残渣から作られた堆肥を利用し、
できる限り有機質肥料を使用した野菜作りも進めてきました。

地域との連携、循環型農業の実践を進めることで
新潟市の農業を後世に伝えていきたいと強く願っています。

「新潟市は都市と農地が上手く融合した珍しい街。
私が生まれ育った広島では、山の方に行かないと畑や田んぼはありませんでした。

朝採りのトウモロコシや枝豆がスーパーで買えるって
実はすごいことです。

採れたてを当たり前のように食べられる新潟市の日常は
最高の贅沢であふれています。

そういう恵まれた環境を、子どもたちの世代にも残してあげたい。

次の世代にバトンを引き継げるように
環境に配慮した農業を考え、
できるところから進めていきたいです」(美鈴さん)

おふたりに今後の展望についてもお聞きしました。

「実現できるかなんて分かりませんが、輸出に興味があります。
越境EC(国内から海外へ向けて商品を販売する電子商取引)で
海外の方にも新潟のおいしさを届けたいです。

あとはGAP(農業生産工程管理)認証の取得。
やりたいことはまだまだたくさんあります」(将大さん)

「大きな取り組みをするためにも、今はチーム作りが一番の課題。
みんなで考えて成長していけるような
ブレないチーム体制をつくりたいです」(美鈴さん)

常に好奇心と遊び心を忘れず、新たな挑戦を続けるおふたり。

普段、当たり前のように買っていた新鮮な野菜のおいしさは、
新潟に住んでいるからこそ体験できる
貴重なものだと改めて気付かされました。

将大さん、美鈴さん。
地元を誇らしく思える貴重なお話、ありがとうございました!

(※堀さんご提供画像)

 農園の情報 
すずまさ農園
新潟市西区五十嵐3の町10946-1
畑の直売所営業時間:6:00~12:00(営業は7月のみ。詳しくは公式サイトもしくはInstagramからご確認下さい)
HP:https://www.suzumasa-farm.jp
Instagram:https://www.instagram.com/suzumasa_farm/
お問い合わせ先:https://www.suzumasa-farm.jp/pages/contact/

堀さんご夫妻の特別なこと
新潟市のおいしい野菜の魅力!
お腹いっぱい頂きました!
ごっつぉさまでしたー!!

堀 将大さんと
美鈴さんの#マイごっつぉ

角田岬灯台

堀美鈴さんにとって特別な「マイごっつぉ」は、畑から車で15分ほどの場所にある、断崖絶壁の角田岬灯台。「家族でよく訪れる大好きな場所です。あの灯台から見る景色が最高にきれい!東京から友達が来ると必ず連れて行く定番スポットでもあります」と美鈴さん。岩をくり抜いたトンネルを抜けると昔の船着場があり、岩や苔の自然美も見応えがあります。「灯台に続く階段を登っていくんですが、サスペンス劇場さながらでスリル満点。海が開けていて、訪れるたび癒やされています」

新潟市西区のスイカ

堀将大さんにとって特別な「マイごっつぉ」は、新潟市西区で収穫されるスイカ。すずまさ農園ではスイカの栽培はしていませんが、近隣農家さんが作ったスイカは夏になると欠かさず食べているそうです。「この地域で栽培されているスイカは全国に誇れるおいしさがあります。夏の休憩時間にいただく機会が多いのですが、西区のスイカは格別です」。おいしい野菜を作る堀さん一押しの西区のスイカ。写真を見ているだけでもおいしさが伝わってきます。

日本海に沈む美しい夕陽

堀さんご夫妻にとっての「マイごっつぉ」も教えてくれました。「新潟西バイパスを車で走っていると、すごくきれいな夕焼けが見えます。夕日があって、雲がすごくキラキラしていて。バイパスから見るのも好きだし、海がすぐそこなので海岸へ見に行くこともあります。新潟市の空はすごく広くてきれいなのでお気に入りです(美鈴さん)」。「畑に行く途中に丘があるんですが、そこから海に沈む夕陽が見えるし、佐渡も見えます。畑で作業をしていると波音が聞こえてくるのも心地がいいです(将大さん)」。自然豊かな環境で過ごすおふたりらしい特別な景色です。

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