野瀬 めぐ美 (のせ めぐみ)さんの自己紹介
学生時代からずっとサービス業に携わってきました。私自身が新潟へのUターン組で、大人になって改めて生まれ育った新潟市の魅力を再発見することを、たくさんのお客さまと接しながら日々楽しんでいます。初めて新潟に訪れる方も、まだ新潟に来られたことがない方にも、大好きになっていただけるよう、これからも新潟の“ごっつぉ”を共有していきたいと思います。
新潟市中央区、信濃川河口の万代島にそびえ立つ「万代島ビルディング」。高さ143mのこのビルは、日本海側で一番高い建物。新潟コンベンションセンター「朱鷺メッセ」と一体になった建物で、高い建物が万代島ビルディング、その下層部および、低い建物部分が国際会議を始めとするさまざまなイベントが開かれるコンベンションセンターです。この万代島ビルディングの3・4階と22~30階にあるのが、今回お邪魔する「ホテル日航新潟」さんです。「ごっつぉLIFE新潟市1-1」でTeNYの元アナウンサー久保田さんが、「新潟Twitter会で知り合ったお友だち」とご紹介くださった、広報担当「野瀬さん」を訪ねます。
ちなみに「万代島」は、いまでも地名に「島」が付いていますが、昭和初期の埋め立てによって島ではなくなりました。元々は信濃川の中州の島だったそうですよ。
スイートルームからの眺めはまるで絵画
野瀬さんを訪ねて3階のフロントに向かうと、「せっかくなので、こちらのお部屋で…と支配人が申しておりましたので」と通されたのは、29階のスイートルーム!
見て、この眺め。
窓の向こうに広がる新潟のまちと信濃川、遠くに見える弥彦山と角田山。窓枠がまるで額縁のようで、絵画を見ているようでした(ああ、ごめんなさい。窓枠で角田山の一部が隠れちゃった…)。お客様がカーテンを開けた時のサプライズとして、通常はカーテンを閉めた状態でお迎えするそうです。スイートルームでなくても、ホテル日航新潟さんの客室からはさまざまな新潟の景色が楽しめるので、宿泊予約時に「〇〇側の景色を見たい」と伝えれば、ご予算に応じて、できる限り希望に沿うように提案してくれるとのこと。
ここからの眺望に関して詳しく、そして新潟に対する愛がひしひしと伝わってくる方。それがこちらの、ホテル日航新潟広報担当、野瀬さんです。
野瀬さんが密かにオススメするお部屋は…
日本海側で1番高い建物。視界を邪魔するものは周りに何もありません。そのため「新潟の景色を楽しみたい」と、こちらのホテルを選ばれる方も多いとのこと。
「当ホテルをご利用くださる多くの方は、お仕事や観光を終えて、辺りが暗くなってからホテルに入られます。そうすると、海側のお部屋だと海の部分は真っ暗で、景色がほとんど見えなくなってしまうので…」
と、野瀬さんが密かにオススメするのは、「まち側」や「萬代橋側」のお部屋。
「まち側や萬代橋側のお部屋は夜景がキレイです。新潟のまちには高い建物はないですし、昼間見ると民家も多く、特段キレイな景色というわけではないのですが、これが夜になると一変するんです」
また「まち側のお部屋(新潟駅方面)」からは、新幹線や在来線が見えるため、鉄道ファンの方に人気なんだとか。おもしろいのは「朱鷺メッセ側(信濃川河口側)のお部屋」。朱鷺メッセでコンサートなどのイベントが開かれた際は、そのファンの方がこちら側のお部屋を希望され、「さっきまで推しがいた場所を眺められるなんて!」と喜ばれるとのこと。
最上階「Befcoばかうけ展望室」は入場無料!
夜22時まで開いている!
この4方向の眺め、実はホテルに泊まらなくても楽しめます。それがホテルの最上階31階にある、「Befcoばかうけ展望室」。2009年に地元企業の栗山米菓がネーミングライツを取得し、コーポレートブランドである「Befco」と主要商品「ばかうけ」の名を冠した展望室。展望室内にあるカフェと売店の運営も、ホテル日航新潟が担当しています。
ここからの眺めも、野瀬さんのオススメは夕焼けと夜景。過去の記録からベストショットを2つ選んでいただきました。
1枚目は日本海に沈みゆく夕日と、光の道。
2枚目は夕日が沈んだあとの、空のグラデーション。
展望室は通常8:00から22:00まで開いているので、夜景はいつでも見に行けるし、天気の良い日に行けば、こんな夕日もトワイライトも見られるってことですよね?…知らなかった。盲点だった。私も県外からの友人や、実家の両親が初めて新潟に来た時には、必ずこの展望室を案内していたのですが、しまった…、夕方から夜にかけて、連れてくれば良かったんだ(次回から必ずそうします)。
広報の仕事を通じて新潟に興味をもってもらいたい
TeNYの久保田さんから「新潟Twitter会がきっかけで仲良くなった」と伺った野瀬さん。
「私が久保田さんと初めてお会いしたのは、ホテルの宣伝のために『新潟一番』に出演した時でした。まさかアナウンサーさんがTwitterの中の人だとは思わなくて、ビックリして(笑)。それからプライベートで当ホテルのスイーツビュッフェに来てくださったり、私が久保田さんの猫ちゃんのファンになったりと、仲良くさせていただいています」
Twitterを始めとするSNS運用は、野瀬さんがフロント業務から広報業務へ異動された3年前に、先輩社員さんから引き継いだそうです。広報業務に当たっては、「ホテル日航新潟」という存在を知っていただけることや、親しみをもってもらえることを目標に取り組んでらっしゃるとのこと。
「特に地元の方々には“敷居が高い”と思われがちなので、何かのきっかけに一度でも足を運んでいただき“身近な存在”として感じてもらえたらうれしいです」
と野瀬さん。
Twitterは特にその「身近さ」や「親しみやすさ」を出しやすいツールとして活用されているようで、TeNYの久保田さんからもお話が出た、新潟のホテル3軒がとても仲が良い話も以下のようにお話くださいました。
「元々、同業者として交流があったホテルオークラ新潟さんとANAクラウンプラザホテル新潟さんですが、新潟Twitter会で担当者同士が仲良くなり、一度3人でこじんまりと“酒の陣”をやったことがあったんです。それをTwitterに上げたら、思いのほか皆さん楽しんでくださって、“#新潟ホテルトリオ”というハッシュタグも生まれました」
このような同業者同士のコミュニケーションや、新潟Twitter会のように異業種同士のコミュニケーションも、Twitterのような公の場で行うと、それを見ている人が意外と楽しんでくれるそうです。
「県内の異業種がこうやってTwitter上でつながって、みんなで地域を盛り上げようとする活動は珍しいみたいで、県外からもすごく注目していただいています。Twitterだけではなく、広報業務全般に言えることですが、このように広報を通じて新潟に興味をもってもらえるって、うれしいことですよね」
誰にも共感してもらえない?
万代島のお気に入りスポット
最後に野瀬さんの「万代島お気に入りスポット」を聞いてみたところ、「誰も共感してくれないんですけど…いいですか?」と遠慮がちに案内してくださいました。それは、万代島から万代へと向かう信濃川沿いに設けられた遊歩道。川にはヨットが停留され、風に揺られて「カランカラン…」と金属が鳴る音がかすかに聞こえます。
「冬は歩くと少し寒いのですが、こんな風にライトアップもされるので、さらにキレイです。だいたいこの遊歩道を通って、夕暮れや夜景を楽しみながら帰ります。仕事の疲れも吹っ飛ぶくらいに気持ち良くてリラックスできる、私の万代島お気に入りスポットです」
そう言って案内してくださる野瀬さんは、先ほどスイートルームでお話を伺っていた時の「ホテルの広報さん」というキリリとした印象と少し違って、屈託なく笑う、素敵なお嬢さんでした。(…あぁ、つい母親目線に、、、)