こんにちは!ごっつぉLIFE編集部です。
すてきな人や場所、ものとの出会いやご縁があると、心がワクワクしたり、自分も頑張ろうと思えたり、「あぁいいひとときだったなぁ」なんて振り返ってしまうもの。
思い出に浸る時間もまた楽しいものですよね。
これまでの取材を振り返る「ごっつぉライターのこぼれ話」では、取材のこぼれ話から、登場いただいた方々に聞いた地域のお話、ライターが感じたことなど、つれづれなるままにご紹介しちゃいます。
今回は、佐渡エリアのラ パゴッドのジルさん&朋さんご夫妻から始まったご縁を振り返ってみましょう。
目次
佐渡の妙宣寺 五重塔の目の前にある「ラ パゴッド」。
フランス人シェフのジル・スタッサールさんと、国内外の美術館でキュレーターを務めた今井朋さんのご夫婦が営むレストランです。
「森と火と食をつなげるラボ」をコンセプトにしたお店の中には大きな石窯があり、ジルさんが次から次へと料理を焼き上げていました。カニなどの魚介に山で採れるきのこ、なかなかお目にかかれない佐渡牛、佐渡産のフルーツ、ラ パゴッドのお店で取れる平飼い鶏卵などなど、ここでしか味わえない味と料理を存分に楽しませていただきました。
印象的だったのが、ジルさんの火への思い入れと、ラ パゴッドはお客さまの交流の場になる「舞台」を作っているという朋さんの言葉。たまたま隣に座ったお客さん同士が会話をしたり、一緒にお酒を飲んで楽しむようなこともあると聞き、まさにラ パゴッドは人と人をつなぐコミュニティを創り出しているのを感じました。
ちなみに、ジルさんがフランスへ帰省されるため、2月28日までは冬期休業となります。お休みの間もお店への予約や問い合わせは受け付けるとのこと。4月の島開きと共にラ パゴッドさんへ伺おうと、今から計画しています!
ジルさん&朋さんからご紹介いただいたのが、相川地区にある和食のお店「板前の店 竹屋」。
創業者である石見光男(いわみみつお)さんと、二代目の善男(よしお)さんの親子二人で切り盛りするお店で、今年で創業50年を迎えます。
善男さんはもともと姫津で漁師をしていましたが、現在はお店を手伝うために休漁中で料理人に専念しています。
取材ではジルさん&朋さんおすすめの「鱈鍋(たらなべ)」や「海鮮丼」「イカのごろ焼き」など、地物の魚介をふんだんにつかった漁師料理をいただきました。
特に見た目は豪快でありながら繊細な味わいの鱈鍋は、あまりのおいしさに取材クルーも終始無言でもぐもぐ……そして、しみじみ「おいっしぃ……」とうっとり(笑)。
善男さんからは「石見姓」の歴史背景もお聞きするなど、料理以外にも興味深いお話をたくさん教えていただきました!
ジルさん&朋さんから紹介していただいたのが、ラ パゴッドの目の前にある「妙宣寺」のご住職 関道雄さん(せき どうゆう)さん。
妙宣寺は800年近い歴史を刻んできた日蓮宗の古刹。相川の宮大工・長坂茂三右衛門によって建てられた新潟県内唯一の五重塔は必見です!
ちなみに、「ラ パゴッド(LA PAGODE)」はフランス語で「仏塔」を意味するそうで「五重塔はラ パゴッドの店名の由来にもなりました」とジルさんと朋さんが教えてくれました。
関さんからお話を伺った中で心に響いたのが「普段の心がけや行いが自分を尊くもし、醜くもする」ということ。
人相や表情とは心がけや行いによって形作られるものだと、関さんとしっかりと目を合わせながらお話をお聞きしていましたが……「わ、私、普段の行いの悪さが、今、まさに顔に出てるかも……!!」と不安になったのはここだけの話です。
また、お寺の役割や場の意味を聞くことで、もう少しお寺を訪ねてみようという気持ちにもなりました。取材の後は境内をゆっくりと散策。気持ちもすっとするようなひとときでしたよ!
最後にご紹介いただいたのが、「古道具と手仕事の宿 ねまりや」の原田 雅代(はらだ なりよ)さん。
原田さんは24年前に佐渡に移住し、3人のお子さんたちを育てながら、さまざまなコミュニティを作り出してきた一人。
現在は、栗野江にある「手仕事リトリートコミュニティあるもんで山」で、循環型の暮らしを実践する宿泊施設を始めました。
「タイパ・コスパの世の中の真逆をいっていますが(笑)。でも、これからは今まで以上に技術や工夫、知恵を大切にしながら生きていく必要があると考えているんです」と力強く語っていた原田さん。
あるもんで山にある「ねまりや」は解体の現場で出た古材を使って建てられたもの。「あるもので」造られた建物は、もう一度息を吹き返したかのように立派な佇まいを見せてくれました。何より「ねまりや」の2階からの眺めが絶景でしたよ!
手作りの暮らしの意義や楽しさを、ぜひ読者の皆さんにも楽しんでいただきたいです。
レストランにお寺、宿泊・体験の場、そして漁師料理と、今回の取材も多種多様な取材となり、「佐渡の取材はまだまだ知らないことだらけ。奥が深い!!」と実感!
2日間にわたって佐渡に行ってきましたが、取材の合間もライフワークは忘れるべからず……ということで、私の趣味の一つでもある「地元のスーパー巡り」に行ってまいりました。
なぜ、地元のスーパーなのか?というと、その地域にしかないスーパーには、そこでしか買えないものとの出会いがあるからです。
特に秋・冬の佐渡といえば、果物!魚!が目白押し。これは外すわけにはいかんと、半ば強引に編集部スタッフを道連れに訪れたのは、新穂にある「JAエーコープ佐渡 新穂店」です。
一般的なスーパーマーケットよりは小規模ですが、まずはぐるりと回ってみましょう。
例えば、佐渡出身のYouTuber・けえ【島育ち】さんが発信していることで全国の子どもたちにも人気の「いごねり」や「さど納豆」、なかなか島外に出回らない佐渡産みかん、すだちやライム、カボスといった柑橘類、以前ごっつぉLIFEでもご紹介した「北雪酒造」の梅の実や「キムチの家」のキムチがずらり!
他にも、佐渡乳業のかわいいパッケージの牛乳、佐渡の地酒のコーナーも。
さらに面白いのが……鮮魚&刺身のコーナーです。
特に刺身は種類が多い!安い!厚い!の三拍子がそろい、鮮魚コーナーは魚屋さんに匹敵する品揃え。「佐渡産」と書かれたものがたくさん並んでいます。
私の知り合いには、クーラーボックスを持って佐渡へ行き、帰りにスーパーで魚を買って帰るというツワモノもいます。
そして、お土産コーナーもあり。買い忘れも防げていいでしょう?(笑)。
今回は「JAエーコープ佐渡 新穂店」へ立ち寄りましたが、島内には他にもマルイ、フレッシュマツヤ、エーコープ(新穂店以外にもあり)、ショッピングプラザキング、八百屋 喜右エ門などなど魅力的なスーパーがたっくさんあります!
ぜひ、旅の途中でスーパー巡りも楽しんでみてくださいね!
【参考】
JAエーコープ佐渡 新穂店
https://www.zennoh.or.jp/nt/service/ssi/a-coopstore.html