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【五泉名物とりかん】バリバリッと香ばしい衣とカレー風味がたまらない“半身揚げ”
けんおう

【五泉名物とりかん】バリバリッと香ばしい衣とカレー風味がたまらない“半身揚げ”

「ごっつぉLIFEグルメ」では、各エリアでご登場いただいた皆さんから地元の熱愛グルメをご紹介いただきます。今回は株式会社 鴨川の佐藤晃一さんからご紹介いただいた五泉市にある「五泉名物とりかん(以下、とりかん)」さんです。

私がおすすめします!

佐藤晃一さん

県央

株式会社 鴨川

佐藤晃一さん

佐藤さんの記事はこちら

おすすめポイント

「とりかん」さんを紹介したいと思ったのは、社長の深井一美さんとの出会いがきっかけです。もともと「らーめん亭大國」で僕がラーメンを作っていた時に「なんだかカウンター越しによく話しかけてくるおじさんだな〜」と思っていたのが、深井さんでした(笑)。

深井さんは村松で老人ホームなどを経営されている上に、「とりかん」も経営されていることを知って、本当に驚きました。

以来、定期的にお会いしたりしながら、情報交換させていただいています。

経営や事業に関しても、「今、こういうことをやろうと思っているんですけど」と相談をすることもあって「それは控えた方がいいよ」といったアドバイスをいただくこともあります。深井さんはもう、僕にとっての人生の大先輩です。

肝心の「とりかん」の料理ですが、やっぱり僕は「半身揚げ」がオススメです!

ジューシーなもも肉の部分も好きですが、最近はむね肉のパリッとしたところが好きですね。肉の上に箸を置いてブツっと切り裂いて、子どもたちと一緒に食べるのが楽しいです。

五泉市民のソウルフード「半身揚げ」

五泉市の中心部に位置する「とりかん」は、地元の人々に長年愛され続けている鶏料理の名店。昭和50年(1975)に創業して以来、半世紀近く、親子三代、四代にわたって親しまれてきました。

JR五泉駅を背に通りをまっすぐ進んでいくと、右手に五泉市役所や五泉中央病院があり、その真向かいに「とりかん」があります。大きな鶏のマークと赤い字で「とりかん」と書かれた看板が目印です。
駐車場は、お店の並びにある「JA新潟かがやき五泉支店」の正面に用意されています。

お店は気軽に入れるアットホームな雰囲気。
店内に入ると、すでに揚げ物のいい匂いが漂っています!

平日は仕事の合間の昼ご飯に訪れる人や夜にサクッと飲みにくる人、休日は子どもを連れた家族や宴会で集まる人も多いそう。
鶏料理のお店ですが、五泉では食堂や居酒屋のように利用されています。

席に着いて、メニューもチェックしてみましょう。
「とりかん」の看板メニューは「から揚げ定食(半身)」。こちらは佐藤さんがおすすめしてくださった、いわゆる「半身揚げ」と呼ばれる一品です。

もう一つの人気メニューは、「半身揚げ」を4つに分けた「小間切れ(四ツ切)」。こちらは食べやすい形をしていることから、お子さんや年配のお客さんに評判です。

他にも秘密のスパイスを効かせたという「チューリップ揚げ」、ササミ肉を使った「かつ重」、鶏もも肉が主役の「上かつ重」も人気商品で、この他にもラーメンなどの麺類や一品料理も充実しています。

うーん……どれもおいしそう。全制覇したい(笑)

テイクアウトメニューにも力を入れており、唐揚げ弁当やエビフライ弁当などのメニューも充実。地元の人だけでなく、観光客が「五泉名物を味わいたい」と立ち寄ることも増えているそうです。

唯一無二のバリバリ食感とスパイシーな風味

いろんなメニューに目移りしてあれこれ注文してしまいそうですが、佐藤さんおすすめの「から揚げ定食(半身)」をいただきましょう!

メニュー名の「半身」とは「半身揚げ」のことで、その名の通り、鶏の半身をまるごと揚げた一品です。「から揚げ定食(半身)」は半身揚げの他に、ご飯とお味噌汁、お新香がつきます。

さあ、テーブルに運ばれてきた「から揚げ定食(半身)」をご覧ください。

半身揚げとご飯、味噌汁がセットになった「から揚げ定食(半身)」(1,540円)。

ご飯とお味噌汁の大きさに対して、鶏肉がめちゃくちゃデカい……!
鶏一羽の半身を使用しているため、その大きさは通常の唐揚げの何倍もあります。重さにして450g〜500g程度とのことですが、重さ以上に見た目のインパクトが強いですよね。

この巨大な「半身揚げ」を前に、「一体、どう食べ始めればいいの?」と戸惑う人も多いそうです。
しかし、ご安心ください!
「食べ方にも秘訣があるんですよ」と店長の大橋さんに教えていただきました。

まず、お箸を鶏の中央部分に添えて、軽く押さえます。

写真左から、半身揚げの中央に箸を置く→右手で肉を折るように立てて…→その状態で手前に引っ張る!ぜひやってみてください!

そして、お箸で鶏を抑えながら肉を起こすようにして手前に引っ張ると……ほら!きれいに半分に割れるのです。
これだけでもだいぶ食べやすいサイズになりますよ。

「揚げたてのアツアツの状態が一番うまい」と大橋さんから教わった通り、冷めないうちにいただきましょう。
一口食べてみると、バリバリバリッと音を立てる香ばしい衣の食感が半端なく、ジューシーな肉の旨みも口の中いっぱいに広がります。

衣が固まっている部分をボリボリと食べるのも美味……!

岩手県産の生後3ヶ月ほどの若鶏を使用しているため、親鳥に比べて軟らかい食感が楽しめて、カレー風味の衣もスパイシーな味わいがご飯によく合うんですよ〜これが!
「大きすぎて食べられるかな」と思っていた不安が嘘のようです。

「半身揚げ」が少し大きすぎると感じる方や、シェアして食べたい方は「小間切れ(四ツ切)」をぜひどうぞ。

仕込みや調理にもこだわり満載

見た目のインパクトと、食欲そそる味わいが見事に合致した「とりかん」の「半身揚げ」。一体どのように調理されているのかも知りたくて、特別に厨房を覗かせてもらいました。

香ばしい衣は、カレー粉などを水と共に練り上げて、ペースト状になったものをムラなく肉に付けるのがコツだとか。

カレー粉などに水を加えて練り上げる衣。満遍なく、かつ手早く肉に付けて揚げていきます。

揚げ方にも秘訣があります。

まずはバリッとした硬めの食感を引き出すために衣を揚げて固め、続いては肉の中心までしっかりと火を通すために、2槽のフライヤーで揚げています。
油の中ではゆっくりと泳がせるように鶏肉を入れて、視覚と音で火の通り具合を判断しているそうです。

1槽目のフライヤーは衣を固めてバリバリの食感に仕上げ、2槽目は肉の内部まで火を通すために使い分けています。

また、揚げ油に関しては、長期間使い回すことなく、数日で交換してフレッシュな状態を保つのもこだわりの一つ。仕上げにはガーリックパウダーをかけて完成です。

こうして揚げることで、バリバリッと音を立てる香ばしい衣が完成するんですね!
県内にも幾つか有名な半身揚げはありますが、このバリバリ食感の半身揚げはとりかんならでは。
半身揚げってシンプルなようで、細部にまでこだわり抜いているのが、しっかりと伝わってきました。

お盆や正月、クリスマスシーズンには多くの注文が入るため、お店の営業は休みにして、テイクアウトのみ受け付けることもあるそうです。
五泉市の旧村松町出身という大橋さんも「自分が子どもの頃も、親に連れられて食べに来ていた覚えがありますね」と振り返ります。

そうそう、五泉出身の友人がよく言っていました。
「実家に住んでいた頃は、毎年クリスマスは「とりかん」だった」と。

親子三代、四代にわたって親しまれてきた「とりかん」は、五泉市民にとって特別な存在なのでしょうね。
半世紀近く愛され続ける、変わらぬ味をぜひ味わってみてください!

五泉名物 とりかん

店名五泉名物 とりかん
住所五泉市旭町7-1
地図
アクセスJR五泉駅から車で5分/徒歩17分 磐越道安田インターから車で13分
営業時間11:00~13:30 LO、16:30~19:30LO
定休日月曜(祝日の場合は営業)、他不定休
電話番号0250-42-1430

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