こんにちは!ごっつぉLIFE編集部です。
すてきな人や場所、ものとの出会いやご縁があると、心がワクワクしたり、自分も頑張ろうと思えたり、「あぁいいひとときだったなぁ」なんて振り返ってしまうもの。
思い出に浸る時間もまた楽しいものですよね。
これまでの取材を振り返る「ごっつぉライターのこぼれ話」では、取材のこぼれ話から、登場いただいた方々に聞いた地域のお話、ライターが感じたことなど、つれづれなるままにご紹介しちゃいます。
今回は、阿賀野市エリアの湖と菓の近藤 琴愛さんから始まったご縁を振り返ってみましょう。
目次
阿賀野市で洋菓子とジャムの店「湖と菓」を営む近藤 琴愛(こんどう ことえ)さん。2023年、白鳥の飛来地「瓢湖」がある水原エリアにオープンし、現在2年目を迎えたばかりです。
実は、近藤さんは双子。しかもお二人揃ってパティシエなんです! お姉さんは東京在住で自身のアトリエで製作した焼菓子を湖と菓に並べたり、商品開発のアドバイスをしたりしています。双子姉妹が二人三脚で営むお店なのです。
取材後に、お菓子をたくさん購入して家族へのお土産にしました。白鳥の姿をモチーフにしたスワンシューは、見た目の美しさだけでなく、クリームがあっさりしていて軽い口当たり。焼菓子は珈琲と相性ピッタリで原稿書きのお供に。焼き立て菓子のスコーンは、サクッ、ホロッ、フワッとこれまでに食べたことがない食感で、どれもおいしかった~! って家族ではなく自分へのお土産になっちゃいました(笑)
今度は、ジャムを買いに伺いたいと思います。
近藤さんから教えていただいたのが、道の駅あがの内にある「駅そばあがの」です。麺には、国産のそば粉や小麦粉を。つゆ・スープには化学調味料を一切使用せず、素材が持つ「本物の味」を大切にしたそば・うどんを提供しています。
中でも近藤さんのイチオシが「うめてば豆腐揚出しそば」。阿賀野市笹神地区で作られている「うめてば豆腐」を揚出しにしたおそばで、そばつゆがジュワ~と衣に染み込み、とろけるような食感が絶品でした! 近藤さんが3週連続で食べに行ったと言うのも納得。
その他にも、「あがの市場野菜のかき揚げ天そば」や「圓山豆腐店の三角あげそば」など気になるメニューもあったので、次回はこちらも味わってみたいと思います。あ、やっぱり「うめてば豆腐揚出しそば」もまた食べたいな~迷うなぁ!
続いて、近藤さんから紹介していただいたのは、神田酪農の神田 豊広(かんだ とよひろ)さん。神田さんは、新潟県酪農発祥の地である阿賀野市安田地区で、100年以上も代々と受け継がれてきた酪農家の3代目です。
酪農家として牛たちのお世話や牛舎の整備だけでなく、オリジナル牛乳「やすだ愛情牛乳」の販売、ソフトクリーム&ジェラートショップ「みるぱす」の運営、キッチンカー「モーモーミルク号」でのイベント出店、HACCP認証取得など、とーってもパワフルに活動されています。
「神田酪農の生乳ソフトクリームをうちで使いたくてお願いした際に、神田社長自らが配達にお越しくださいました。お忙しいはずなのに、ありがたいですね」と近藤さん。
神田さんの牛たちへの愛情、地域への想いをたっぷりお聞きしてきましたので、ぜひ記事をご覧ください!
最後にご紹介いただいたのが、水原本町商店街にある「御菓子処 渡計」の渡邊 計一(わたなべ けいいち)さん。大正13年に創業し、今年でちょうど100年を迎えた老舗和菓子店の4代目です。
渡計と言えば看板商品の「白鳥の卵®」が有名ですが、その他にも数々の人気商品を生み出す渡邊さん。
この冬のイチオシは、冬季限定のいちご大福。やわらかな杵つき餅の中に、甘さ控えめの小豆粒あんと新鮮ないちごを2つ包んだいちご大福は、毎日完売必至の人気商品なのだそうです。1月中旬頃から発売されるとのことで、渡計のSNSをチェックしながら楽しみに待ちたいと思います!
渡邊さんは、「タレントですか?」と思わずお聞きしたくなるほどトークがお上手で、ユーモアたっぷり。そんなインタビューの雰囲気が少しでも伝われば……と楽しく、真面目に(?)書かせていただきました。
阿賀野市水原エリアの「湖と菓」近藤さんから始まり、同じエリアの「渡計」渡邊さんで締めくくった、ごっつぉLIFE阿賀野市編。
偶然にもお二人の「#マイごっつぉ」に共通していたのは、白鳥の飛来地「瓢湖」。ごっつぉライターの私も毎年冬になると家族で訪れる大好きなスポットなのですが、せっかくなので水原エリアをぶらり一人旅してみることに。
瓢湖水きん公園をゴールに、JR水原駅からスタートです!
JR水原駅から瓢湖水きん公園までは徒歩で30分ほど。途中いくつかの立ち寄りスポットがあるので、お天気がいい日はまち歩きがおすすめです。「湖と菓」さんや「渡計」さんも道すがらにありますよ。
今回は、2つのスポットに立ち寄りました。
まずは1つ目、天朝山公園です。
何やら「越後府跡」と書かれた標柱が。史跡看板によると、この場所は戊辰戦争後の明治初期に、明治政府によって越後府が置かれた場所。のちに新潟県の前身である「水原県」として県庁が置かれたそうです。つまり、新潟県政発祥の地!
現在は整備され、市民の憩いの公園となっています。公園は人工の丘になっていて階段を上がると、複合遊具やブランコ、シーソーなど子どもが遊べる遊具が(年季が入った白鳥さんの滑り台は哀愁たっぷり)。
そして奥へ進むと……
復元された越後府矢倉が。桜の名所としても有名で、春には矢倉の周りに桜が咲き誇るそうです。こんな由緒深い場所があったとは!
次に、水原の歴史と言えばここも外せません。天朝山公園から11分ほど歩いていくと……
2つ目、水原代官所に到着。
かつて水原城があった跡に江戸幕府直轄として置かれた代官所を復刻したもので、年貢収納確保や民政などに関する執務を行った公事場をはじめ、犯罪者の取り調べを行った白洲、役人が執務を行っていた御用場などを再現しています。
隣接している「水原ふるさと農業歴史資料館」が入口となっていますが、ここで衝撃の事実が……なんとこの日は定休日(涙)。よい子の皆さんは、事前に調べてから訪れましょう(月曜定休です)。
さて、ゴールはもうすぐ。5分ほど歩き、瓢湖水きん公園に到着です!
10月上旬~3月上旬頃までのシーズン中は、毎日9時、11時、15時の1日3回、「白鳥おじさん」による餌やりが行われています。11時の餌やりまで20分ほど時間があったので、まずは瓢湖白鳥観察舎の中で休憩することに。
すると、神田酪農さんの生乳100%アイスクリーム「子牛のきもち(キャラメル)」と渡計さんの「白鳥の卵®」が販売されていました! たくさん歩いてきたので、ちょうど甘いものが恋しかったんですよ。おいしかった~!
そして、いよいよ11時。餌やり開始!
「こーい、こーい」という声に白鳥や鴨などの水鳥たちが集まってきます(むしろ、ほぼ鴨)。もう水面が見えないほど、水鳥たちで埋め尽くされる光景は圧巻です。
瓢湖で白鳥の餌やりや保護活動を行っている「白鳥おじさん」こと、3代目・齋藤功さんが、大量の餌を慣れた手つきであげていきます。
白鳥たちは、日中は周辺の田んぼへ食事をしに出かけているので、瓢湖にいるのはほんのわずか。たくさんの白鳥たちに会いたいなら、早朝と夕方がおすすめだそうです。
なんど見ても「あぁ、新潟の冬が来たなぁ」としみじみ思わせてくれるこの光景。これぞ冬の風物詩ですね。
歴史と自然、そしておいしいものがギュッと詰まった街、阿賀野市水原エリア。ぜひ皆さんも遊びに行ってみてくださいね。
ではでは、今年もごっつぉLIFEをご愛読いただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします!よいお年をお迎えください。
【参考】
天朝山公園 https://niigata-kankou.or.jp/spot/7393
水原代官所 https://niigata-kankou.or.jp/spot/7366
瓢湖水きん公園 https://niigata-kankou.or.jp/spot/10803