こんにちは!ごっつぉLIFE編集部です。
すてきな人や場所、ものとの出会いやご縁があると、心がワクワクしたり、自分も頑張ろうと思えたり、「あぁいいひとときだったなぁ」なんて振り返ってしまうもの。
思い出に浸る時間もまた楽しいものですよね。
これまでの取材を振り返る「ごっつぉライターのこぼれ話」では、取材のこぼれ話から、登場いただいた方々に聞いた地域のお話、ライターが感じたことなど、つれづれなるままにご紹介しちゃいます。
今回は、県央エリアの鴨川の佐藤晃一さんから始まったご縁を振り返ってみましょう。
目次
加茂市で「日本料理きふね」「海鮮御食事処 鴨川」を経営する、株式会社鴨川の佐藤晃一(さとう こういち)さん。20代で地元である加茂にUターンしたことをきっかけに、商店街や街づくりにも積極的に関わってきた第一人者です。
佐藤さんのお話から感じたのは、何事にも自分自身が楽しみながら取り組むこと。具体的にどう街や仕組みを変えていったかの背景には、必ずといっていいほど、佐藤さんの信念となるものがありました。
そのご自身の考え方を「晃一マインド」と表現していた佐藤さん。時に自虐的に、時に面白おかしくこれまでを振り返る様子は、人生そのものを楽しむ大人の生き様のようなものを感じました。とにかく楽しそう!その一言に尽きます(笑)。
その「晃一マインド」の中から、私が「これは心に留めておきたい!」と思った考え方がこちら。
・価値のあることはやる価値がある
・自分が楽しむことで、周りも巻き込んでいく
・地元の価値を外から評価してもらえることも大切
・一人一人ができることをやっていけば、街は良くなる
・後継者となる若者たちのために、より良い受け皿を作る
地域の価値という意味で、ごっつぉLIFEが伝えていきたいことと、「晃一マインド」がリンクしているようにも感じました。
佐藤さんたちのように、自分たちの生まれた街で楽しく生きる大人の姿が身近にあること。地域で暮らす子どもたちの目にもキラキラと輝いて見えているでしょうね!
佐藤さんからご紹介いただいたのが、五泉市にある鶏料理の名店「五泉名物とりかん」。「とりかん」といえば、「半身揚げ」が有名なお店です。
佐藤さんがとりかんを経営する深井さんと知り合ったことから交流が始まり、今回ご紹介いただきました。
佐藤さんがおすすめしてくださったのも、やっぱり半身揚げ!
とりかんの半身揚げは、バリバリッとした香ばしいカレー味の衣と、若鶏のジューシーでやわらかな肉質が特徴です。
そして、何といっても大きさがインパクト大!初めて見た人は絶対に驚くはず(笑)。
大人の手のひらサイズの半身揚げですが、衣の付け方から揚げ方のコツや、上手な切り分け方も教えていただき、半身揚げを堪能してきました。
他にも店長の大橋さんおすすめの「チューリップ揚げ」や「かつ重」も気になったので、次回はこちらも味わってみたいと思います♫
佐藤さんから紹介していただいたお二人目は、涌井金太郎商店の涌井 陽(わくい ひろし)さん。
涌井さんは加茂市の新町(しんまち)商店街で代々続く和菓子店の五代目。
最近では街づくりにも積極的に関わっているそうで、商店街の景観保全などにも取り組んでいる一人です。
涌井さんのお店には看板商品の笹団子やちまきなど、さまざまなお菓子が並んでいましたが、この時期はなんといっても「水ようかん」!
「使用する材料はごくごくシンプルで、水ようかんに入っている金時豆も缶詰を使わず、自分で炊いています。代々伝わるレシピも数値化しました」と涌井さん。
昔は大きな羊かん船に流して作り、店先でヘラで切り分けて販売していたそうです。
近年は、「道の駅たがみ」や「庭園の郷 保内」など、近隣の道の駅での販売が好調に。
涌井金太郎商店の売上の約2割を占める主力商品の一つになったそうです。
お客様からは「昔懐かしい」という声が多く、道の駅で販売している効果からか、新潟市内や遠方から買いに来るお客さんも増えています。
これを読んでいる皆さん、涌井さんの水ようかんは、10月下旬から4月上旬までの販売です。今が買い時です!!お店へGO!
最後にご紹介いただいたのは、七谷さとやまふぁーむの海津 恵美(かいづ えみ)さん。
私、ライターとしていろんな取材に伺ってきましたが「木陰で取材」というのは、人生初でした!
稲刈りが終わった田んぼが眼下に広がり、山からの風が気持ちいい場所での取材、本当に心地の良い時間でした。
海津さんとのお話で感じたのが、海津さんの地元・七谷(ななたに)の名前を広めたいという強い思い。
「私、まず七谷という地名を知って欲しいから、自己紹介をする時も「七谷の海津です!」と言うようにしているんです」とこだわりを語る海津さんからは、七谷の豊かな自然への思いがあふれていました。
七谷の四季の中でも、冬が特に好きだという海津さん。1月後半から2月の寒い晴れた日に「凍み渡り」を楽しむこともあるそうです。
「凍み渡りは凍り付いたカチカチの雪の上を歩くことなんですが、よく晴れた日の朝の田んぼや畑の上を歩くのが、昔から好きでした」と海津さん。
雪の下には大根やニンジンなどが育ち、冬場も収穫しているそうです。
海津さんのお話から冬の自然の美しさ、雪下で育つ野菜のたくましさを教えていただきました。
加茂出身の三人のお話をお聞きして、久しぶりに加茂の街を歩いてみたくなりました。
加茂は高校時代の友人たちが住んでいた街で、三条市から電車に乗ってよく遊びに行ったものです。
夏祭りでつのだ☆ひろがライブで歌っていた後にナイアガラ花火を見たな〜!と、いろいろと思い出してしまいました。懐かしすぎて涙がこぼれそうです(笑)。
さて、加茂駅を出発点に商店街の街歩きへ。
この日は平日の昼間ということもあって、人出は疎らでしたが、地元のおじいちゃん、おばあちゃんが買い物や立ち話をしていたりと、のんびりとした空気が流れていました。
パン屋や喫茶店、糸屋、ハンコ屋、書店、荒物屋……などなど、いろんなお店が今も残り、ところどころに最近できたと思われるお店も、仲良く肩を並べています。
以前、ごっつぉLIFEに登場いただいたG.F.G.Sさんのお店の前も通ってきました。
街にはホームセンターやスーパーもありますが、商店街に専門店ともいえるお店が数多く残っているのは、きっとその店ならではのオリジナリティを大切にしてきたからなんでしょうね。
佐藤さんが取材の中でおっしゃっていた「ものではなく、“人”が主役の商店街」という言葉の通り、それぞれの商店街の個性が光っていました。
最後に、今回のお土産はこちら。
まずは、穀町(こくちょう)商店街にあり、鴨川の佐藤さんの弟の康夫さんが料理長を務める「日本料理きふね」さんの「和三盆ぷりん」。
こちらはごっつぉLIFE編集部内でもおすすめに挙がった一品で、高級な和菓子にも使われる和三盆の優しい甘さと、ほろ苦いカラメル、卵の濃厚な味わいが三位一体になった贅沢なプリンなのです。手土産にすると喜ばれること、間違いなしです!
もう一つは、七谷さとやまふぁーむの野菜も販売している仲町商店街の「菜工房ヤマダ」さんのレバーフライ、鶏レバーの赤ワイン煮、にいがた和牛100% 特製ラグゥ(ミートソース)、ビーフカレー。
精肉店ならではの肉の質や味にこだわった惣菜は、ご飯のお供はもちろん、お酒のアテにもぴったり!
レバーフライはレバー特有の臭みは一切なく、注文を受けてから1本ずつ揚げるというこだわりぶり。甘めのタレが揚げたての衣によく絡んで、おいしいんですよ〜。
これらは加茂を訪れたら結構な確率で購入する、私の加茂のお土産ベスメンです!
他にも加茂の商店街の名品は、ここでは紹介しきれないくらい、たくさんあるのですが、それはまたの機会に……!
ではでは、ごっつぉさまでしたー!
【参考】
日本料理きふね https://www.nihonryori-kifune.co.jp/
菜工房ヤマダ https://www.instagram.com/saikoubo_yamada/