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ごっつぉライターの取材こぼれ話【あいづ編】

こんにちは!ごっつぉLIFE編集部です。

すてきな人や場所、ものとの出会いやご縁があると、心がワクワクしたり、自分も頑張ろうと思えたり、「あぁいいひとときだったなぁ」なんて振り返ってしまうもの。
思い出に浸る時間もまた楽しいものですよね。

これまでの取材を振り返る「ごっつぉライターのこぼれ話」では、取材のこぼれ話から、登場いただいた方々に聞いた地域のお話、ライターが感じたことなど、つれづれなるままにご紹介しちゃいます。

今回は、新潟県との県境にある福島県・会津エリアにある「磐梯酒造」の桑原さんから始まったご縁から振り返ってみましょう。

1人目:「磐梯酒造」の桑原 大さん

会津エリアのシンボルとも言える名峰・磐梯山の麓、磐梯町で、135年にわたり酒づくりを続けてきた「磐梯酒造」。五代目当主の桑原大(くわばらだい)さんは、地元で栽培された酒米と、日本名水百選の一つ「磐梯西山麓湧水群」の伏流水を仕込み水に、伝統的な製法で丁寧な酒づくりを続けています。

取材後に購入したお酒を、自宅で味わってみました。桑原さんおすすめの「磐梯山 四段仕込本醸造」は、ほどよい甘みがあり、雑味が少なくとても飲みやすい印象。淡麗辛口とは異なるタイプですが、甘みはしつこくなく、すっと引いていく後味が心地良いんです。おいしくて、ついつい一瓶飲み干すところでした…危ない危ない(笑)。

取材中に桑原さんが語っていた「和醸良酒」という言葉。その意味は、実際にお酒を味わってみて、より腑に落ちた気がします。一杯の酒の奥にある物語を知ることで、味わいも少し変わって感じられるかもしれません。

桑原さんおすすめグルメ「さらしなパン・フェ」

桑原さんから教えていただいたのが、同じく磐梯町にあるベーカリーカフェ「さらしなパン・フェ」です。

同店で提供するのは、食パンや惣菜パン、菓子パンなど、毎日の食卓に寄り添うパン。旬の果物や野菜など、会津の食材を使ったものが多く、どれも手作りで丁寧に作られています。実際にいただいてみると、小麦の風味がしっかり感じられ、噛むほどにおいしさが広がりました。素朴でやさしい味わいに、どこか懐かしい気持ちに。

パンのおいしさはもちろんですが、ご夫婦でこの店を始めたきっかけにも驚かされました。ご夫婦の歩みについても、ぜひ注目して読んでみてください。

2人目:「割烹・会津料理 田季野」の馬塲 由紀子さん

お一人目の「つながる人」は、会津若松市で割烹・会津料理「田季野」を営む、馬塲由紀子(ばばゆきこ)さん。会津の郷土料理を軸に、わっぱ飯をはじめとした会津の味を伝え続けています。店に立つ女将として、訪れる人との会話やおもてなしを何より大切にし、会津の食文化の魅力を伝える活動もしています。

お客さまはもちろん、従業員や地域の人々とも自然体で関わりを持つ姿勢は、言葉の端々や店の雰囲気からも伝わってきました。ごっつぉライターの私も、気さくであたたかな女将さんのお人柄に触れ、たちまちファンに!

馬塲さんが大切にしてきた想いと、田季野が重ねてきた時間が伝わってくる取材でした。

3人目:「会津中央乳業」の二瓶 孝文さん

最後にご紹介いただいたのが、会津坂下町にある乳業メーカー「会津中央乳業」の専務、二瓶孝文(にへいたかふみ)さんです。同社は、会津のご当地牛乳として親しまれている「会津のべこの乳」をはじめ、ヨーグルトなどの乳製品づくりを通して、長年にわたり地域の食を支えてきました。

印象的だったのは、独自の製法だけでなく、会社の随所に息づく“ある存在”でした。パッケージや工場、トラックにも描かれている女の子のイラスト。その背景にある物語を知ると、会津中央乳業が何を大切にし、誰のために牛乳をつくり続けてきたのかが、静かに伝わってきます。

守り続けてきた想いと、その先に描く未来について、とても心が揺さぶられるお話ばかりでした。

取材を終えて

あいづ編の取材を終え、せっかくなので鶴ヶ城に寄ってから新潟へ帰ろうと車を走らせると、鶴ヶ城北出丸入り口の脇に佇む、蔵造りの建物が目に留まりました。

歴史を感じさせる趣深い佇まいと、のれんに書かれた「菓子」の文字に誘われて、お土産を買いに立ち寄ったのが、老舗菓子店「上菓子司 会津葵」です。

「会津葵」は会津藩御用を務めた茶問屋「二字屋治郎左衛門」の系譜を受け継ぐ歴史ある菓子店。店名の「葵」は、会津藩主・松平家の家紋に由来し、会津という土地の歴史と深く結びついています。

店内は吹き抜け造りになっていて、太い梁や柱がそのまま生かされ、蔵造りの構造を間近に感じられる空間が広がっています。

ショーケースには、趣向を凝らした和菓子が並びます。会津藩に伝わる料理献立書や茶会記をもとに再構成したお菓子もあるとのこと。会津の食文化が今なお息づいていることを、改めて感じさせられました。

なかでも目を引いたのが、東洋と西洋の文化が重なり合う、銘菓「かすてあん 会津葵」。カステラ生地で餡を包んだこのお菓子は、ポルトガルから長崎に伝わったカステラ文化が、江戸を経て会津藩にもたらされた歴史を背景に生まれたのだそう。中には自家製のこし餡が使われています。

姉妹菓子の「かすてあん 江戸葵」は、桃、林檎、バナナ、レーズンの果肉を使ったパンプキン餡を、カステラ生地で包んだもの。フルーツ好きな家族へのお土産として、こちらを購入しました。

さらに、もう一つお土産に選んだのが、会津の縁起物として知られる起き上がり小法師をかたどった「小法師」。小豆餡と白小豆黄身餡を用い、石衣で包んで雪の情緒を表現したお菓子です。
帰宅して箱を開けると、中には本物の人形が!「わぁ、かわいい~」と娘も喜び、会津らしい心に残るお土産になりました。

酒造りや郷土料理、乳業、菓子と分野は違っても、どれも会津の歴史の中で育まれてきたものばかり。取材を通して出会った人々や積み重ねられた仕事が、会津という地域の奥深さや広がりを、あらためて感じさせてくれました。

時間の都合で、残念ながら鶴ヶ城の中までは入れませんでしたが、外から眺めた白亜の天守も凛とした佇まいが印象的でした。

2011年の改修で、国内唯一の赤瓦にふき替えられたという天守閣。なんと、新潟県の安田瓦が採用されているそうです!以前ごっつぉLIFEでご紹介した、安田瓦協同組合の加茂さんの記事が、ふと頭に浮かびました。旅の終わりにまた一つご縁を感じ、会津を後に。近いうちに、あらためて訪れてみたいと思います。

今回も、すてきな出会いをありがとうございました。それでは、ごっつぉさまでしたー!!

【参考】
上菓子司 会津葵
https://aizuaoi.jp/

鶴ヶ城
https://www.tsurugajo.com/tsurugajo/

かわらティエ/安田瓦協同組合-加茂 豊和さん
https://gozzo-line.com/agano/9991/

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